スズキは2021年12月3日、軽スーパーハイトワゴンのスペーシア/スペーシア カスタム/スペーシア ギアの商品改良を行い、12月24日より発売すると発表した。
車種展開は以下の通り。
■スペーシア
ハイブリッドG:2WD139万4800円/4WD151万8000円
ハイブリッドX:2WD153万3400円/4WD165万6600円
■スペーシア カスタム
ハイブリッドGS:2WD166万3200円/4WD178万6400円
ハイブリッドXS:2WD181万1700円/4WD193万4900円
ハイブリッドXSターボ:2WD188万3200円/4WD200万6400円
■スペーシア ギア
ハイブリッドXZ:2WD172万5900円/4WD184万5800円
ハイブリッドXZターボ:2WD180万2900円/4WD192万2800円
特別仕様車「MY STYLE」:2WD179万3000円/4WD191万2900円
今回の商品改良は、機能装備の拡充や内外装デザインの仕様変更を図るとともに、スペーシア ギアに特別仕様車の「MY STYLE(マイスタイル)」を新設定して、軽スーパーハイトワゴンとしての魅力度をいっそう高めたことが特徴である。
まずは全モデル共通の改良内容から紹介しよう。
機能面としては、新コネクテッドサービス「スズキコネクト」に対応した車載通信機を搭載。また、高画質で大型の9インチHDディスプレイのメモリーナビゲーションを、全方位モニター用カメラおよびスズキコネクト対応通信機とセットで設定する。一方、安全面ではアダプティブクルーズコントロール装着車に車線逸脱抑制機能を追加(スペーシア ハイブリッドX アップグレードパッケージ/スペーシア カスタム/スペーシア ギア)。さらに、ハイブリッドGSを除くスペーシア カスタムとスペーシア ギア全車にフロントガラス投影式ヘッドアップディスプレイを標準で組み込んだ。
各モデルの変更内容を見ていこう。
まずスペーシアは、フロントグリルの意匠を横桟基調のメッキタイプへと変更。また、ボディカラーに新色のライトブロンズパールメタリックと、ライトブロンズパールメタリック×ホワイト2トーンルーフおよびアーバンブラウンパールメタリック×ホワイト2トーンルーフを追加設定した。
一方でスペーシア カスタムは、フロントグリルの意匠をより迫力のあるメッキタイプへと刷新。また、インパネカラーパネルにダークバイオレットパールを、ドアアームレスト加飾にブラックパールを、ファブリック+一部レザー調シート表皮に新アクセント色を採用する。ボディカラーには、新色のインディゴブルーメタリック2とインディゴブルーメタリック2×ブラック2トーンルーフを追加した。
そしてスペーシア ギアは、14インチアルミホイールをガンメタリック塗装の新意匠に変更。またインパネカラーパネルにマットブラックを、撥水加工付きファブリック表皮シートに新アクセント色を導入した。
パワートレインは基本的に従来と共通で、発電効率に優れたISG(モーター機能付発電機)により減速時のエネルギーを利用して発電し、専用リチウムイオンバッテリーに充電して、その電力を活かして加速時にはモーターでエンジンをアシストするマイルドハイブリッドシステムを採用。そのうえで、自然吸気仕様のR06A型658cc直列3気筒DOHC12V・VVTエンジン(52ps/6.1kg・m)+WA05A型モーター(2.3kW/50Nm)とターボ仕様のR06A型658cc直列3気筒DOHC12V・VVTインタークーラーターボエンジン(64ps/10.0kg・m)+WA05A型モーター(2.3kW/50Nm)という2機種のユニットを設定する。トランスミッションには軽量化と高効率化を果たしたCVTを組み込み、駆動機構には2WD(FF)とフルタイム4WDを用意した。
最後に、「お気に入りの場所で、まったりとした時間を過ごしたい。そんな想いに寄り添うクルマ」と謳う特別仕様車のスペーシア ギアMY STYLEの装備内容を解説しよう。
ベース車はハイブリッドXZで、エクステリアには車体色&メッキのフロントグリルや車体色ヘッドランプガーニッシュ、ホワイトのサイドドアガーニッシュおよびバックドアガーニッシュ、ホワイトのカラードドアハンドルおよびカラードドアミラー、ホワイトのGEARエンブレムを特別装備。シューズにはホワイトの専用14インチアルミホイール(ガンメタリックハーフホイールキャップ付)を組み込む。ボディカラーはホワイト2トーンルーフ仕様で仕立て、メインカラーに新設定のウッディブラウンメタリックのほか、シフォンアイボリーメタリック、ブルーイッシュブラックパール3、オフブルーメタリックの計4タイプをラインアップした。
インテリアについては、メッキエアコンルーバー(風量調整機能付)やシルバーのスピードメーターリング、本革巻シフトノブ(メッキシフトノブボタン)、ブラウンのインパネカラーパネル、メッキインサイドドアハンドル、ファブリックのラゲッジフロア、ブラウン&ベージュの専用フロアマットを特別装備。また、ファブリック表皮シートはライトブラウンおよびホワイトステッチで仕立て、助手席シートバックには2段メッシュタイプのポケット(ブラウン)を採用した。
なお、スズキはスペーシアの仕様変更と合わせて、「スペーシア 車いす移動車」(158万3000円~175万4000円)にも同様の改良を実施。発売は2022年1月27日を予定している。