トヨタ自動車が定番マイクロバス/ビッグバンのコースターをマイナーチェンジ。新パッケージの設定や安全運転支援システムの拡充、搭載エンジンの刷新などを実施
トヨタ自動車は2023年3月15日、キャブオーバー型マイクロバス/ビッグバンのコースターをマイナーチェンジし、同日より発売した。
車種展開は以下の通り。
■バス
GX 標準ボディ(乗車定員25名):753万9000円
GX ロングボディ(乗車定員24名):839万7000円
GX ロングボディ 26人乗りパッケージ(乗車定員26名):803万8000円
LX 標準ボディ(乗車定員25名):703万9000円
LX ロングボディ(乗車定員24名):804万円
LX ロングボディ 27人乗りパッケージ(乗車定員27名):790万円
LX 超ロングボディ(乗車定員13名):859万9000円
幼児専用車 標準ボディ(乗車定員大人3名+幼児39名):693万7000円
■ビッグバン
LX 標準ボディ(乗車定員9名+最大積載量1250kg):696万9000円
LXロングボディ(乗車定員9名+最大積載量1250kg):755万8000円
従来のコースターは日野自動車製のN04C-WAおよびWB型4009cc直列4気筒コモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンを搭載していたが、日野自動車のエンジン認証不正問題を受けて2022年2月に販売を停止。そして今回、搭載エンジンをトヨタ製の1GDユニットに換装したうえで、新パッケージの設定や安全運転支援システムの拡充などを実施して、約1年1カ月ぶりに販売を再開することとなった。
新パッケージとしては、GXグレードに26人乗りパッケージを、LXグレードに27人乗りパッケージを新設。乗車定員を増やすことで、ユーザーの利便性を高めた。
安全運転支援システムの面では、ドライバー異常時対応システム(Emergency Driving Stop System)を標準で装備する。ドライバーに異常が発生した際、ドライバー自身が非常ブレーキスイッチを押すか、同乗者が非常ブレーキスイッチを押すことで車両が減速して停止。同時に、ストップランプおよびハザードランプが点灯して周囲に異常を知らせる仕組みだ。
パワーユニットは従来のN04Cエンジンに代わって、トヨタ製の1GD-FTV型2754cc直列4気筒コモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンを搭載。最高出力は150ps/2500rpm、最大トルクは42.8kg・m/1400~2500rpmを発生する。トランスミッションにはAK60E型電子制御式6速オートマチック(ECT)を組み合わせて後輪を駆動し、JH25モード燃費はバスで8.52km/リットルを実現。また、DPR+尿素SCRシステムを組み込んで、平成28年(ポスト・ポスト新長期)排出ガス規制をクリアした。