アルピーヌがA110の特別仕様車「A110サンレモ73」を発表。1973年にサンレモ・ラリーを制し、同年の世界ラリー選手権で初のマニュファクチャラーズタイトルを獲得してから50周年を祝うアニバーサリーモデル。販売台数は200台限定。日本への導入も決定
仏アルピーヌは2023年3月16日(現地時間)、A110に特別仕様車の「A110サンレモ73(A110 SAN REMO 73)」をラインアップし、3月17日(現地時間)より本国で予約受注を開始した。販売台数は200台限定で、車両価格は8万9000ユーロ(約1270万円)に設定する。
今回の特別仕様車は、世界ラリー選手権(WRC=World Rally Championship)初年度となる1973年開催のサンレモ・ラリーでA110 1800を駆るジャン-リュック・テリエ(Jean-Luc Thérier)選手が優勝を果たし、また同シーズンに初のマニュファクチャラーズタイトルを獲得してから50周年となることを記念したアニバーサリーモデルで、パワーユニットに1798cc直列4気筒DOHC直噴ターボエンジン(300hp/340Nm)+7速DCTを採用する現行のA110をベースに、サンレモ・ラリーを制したA110 1800をオマージュした専用のアレンジを施したことが特徴である。
まず外装では、キャディブルーのボディカラーにブラック塗装のルーフアーチおよびレッドのカーボンファイバールーフ、ブラックとホワイトのボーダー状のグラフィックを採用して、往時のA110 1800のカラーリングを再現。また、フロントフードやドア、リアコンビネーションランプまわりに配したグラフィック内に“SAN REMO 73”ロゴを入れる。さらに、足もとにはブリリアントブラン(ホワイト)カラーの18インチGRAND PRIXアロイホイールとアンスラサイト塗装のブレンボ製ブレーキキャリパーを組み込んだ。
内装に関しては、ブラックのマイクロファイバーとグレーのステッチを組み合わせたコクピットを基調に、“73 WORLD CHAMPION”の専用ロゴを刻印したサベルト製ワンピースバケットシートや6点式ハーネス、スポーツペダル、アルミ製パッセンジャーフットレスト、外装のカラーリングおよびグラフィックと同イメージで仕立てたドアトリム上部などを特別装備。センター部には“A110 SAN REMO 73”のロゴと限定台数の証となる“000/200”を刻印した専用プレートを配備する。また自動防眩バックミラーやフロント&リアパーキングアシスト、Focalオーディオシステム、アルピーヌテレメトリクスなどを標準で採用した。
なお、ルノー・ジャポンは2023年3月17日にA110サンレモ73を日本に導入するとアナウンス。導入時期や受注方法などについては、後日発表する予定だ。