幼児バス置き去りは絶対に防ぐ! 日産が「車内置き去り防止支援システム」を開発

日産が後付けタイプの「車内置き去り防止支援システム」を開発し、本年6月よりキャラバン幼児通園専用車とシビリアン幼児通園専用車に設置を開始すると発表

 日産自動車は2023年3月17日、送迎時に幼児の車内置き去り防止をサポートする、後付けタイプの「車内置き去り防止支援システム」を、本年6月より順次全国の販売会社にて発売し、キャラバンおよびシビリアン向けに設置を開始すると発表した。

▲日産が後付けタイプの「車内置き去り防止支援システム」を開発し、本年6月よりキャラバンとシビリアンに設置を開始すると発表。キャラバンは2003年4月以降のキャラバン幼児通園専用車が対象

▲日産が後付けタイプの「車内置き去り防止支援システム」を開発し、本年6月よりキャラバンとシビリアンに設置を開始すると発表。キャラバンは2005年4月以降のキャラバン幼児通園専用車が対象

 

 新開発の「車内置き去り防止支援システム」は、車両のエンジン停止後、運転者や乗務員へ音声案内で車内に残った人員の確認を促し、確認が実施されない等でスイッチが押されなかった場合、車外へ警報を発する「降車時確認式」の装置。また、万が一車内に取り残された幼児などが、自ら助けを求める際にスイッチを押すことでも車外へ警報を発する仕組みだ。

▲シビリアンは2005年4月以降のシビリアン幼児通園専用車がシステム設置の対象。車両へのシステム取り付けは各販売会社にて行い、価格は取り付け工賃を含め補助金の範囲内を予定する

▲シビリアンは2003年4月以降のシビリアン幼児通園専用車がシステム設置の対象。車両へのシステム取り付けは各販売会社にて行い、価格は取り付け工賃を含め補助金の範囲内を予定する

 

 スイッチは乗務員へ車内の確認を促す音声案内と確認未実施時に車外へ警報を行うリセットスイッチと、万が一車内に取り残された際にスイッチを押すことで車外へ警報を行うSOSスイッチで構成する。リセットスイッチは、エンジン停止後に車内の確認を促す音声案内を開始し、乗務員が車内に幼児などがいないかを確認後、車両最後部に設置したリセットスイッチを押すことで、音声案内が停止。音声案内開始から一定時間経過してもリセットスイッチが押されない場合は、ホーンの吹鳴とハザードランプが点滅して、周囲に状況を知らせる。一方でSOSスイッチは、取り残された幼児が自ら助けを求める場合に車内に設置したSOSスイッチを押すことで、ホーンの吹鳴とハザードランプが点滅。また、集中ドアロック付車はSOSスイッチを押すと連動してドアロックが解除される。

▲スイッチは乗務員へ車内の確認を促す音声案内と確認未実施時に車外へ警報を行うリセットスイッチ(写真・上)と、万が一車内に取り残された際にスイッチを押すことで車外へ警報を行うSOSスイッチで構成。写真・下はシステムの設置イメージ

▲スイッチは乗務員へ車内の確認を促す音声案内と確認未実施時に車外へ警報を行うリセットスイッチ(写真・上)と、万が一車内に取り残された際にスイッチを押すことで車外へ警報を行うSOSスイッチで構成。写真・下はシステムの設置イメージ

 

「車内置き去り防止支援システム」設置の対象車種は、2005年4月以降のキャラバン幼児通園専用車と、2003年4月以降のシビリアン幼児通園専用車。車両へのシステム取り付けは各販売会社にて行い、価格は取り付け工賃を含め補助金の範囲内(国のガイドラインに適合した安全装置を取り付けた場合の1台あたりの上限額17万5000円を想定)を予定している。

 

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