BMWジャパンは5月24日、BMW3シリーズに2リットル・ディーゼルエンジンを搭載した「320d・xドライブ」(578万円)と「320d・xドライブ・Mスポーツ」(629万円)を追加設定して発売。同時に、プラグイン・ハイブリッドモデルの「330e・Mスポーツ」(654万円)と直6エンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルの「M340i・xドライブ」(962万円)のプレオーダーの受付を開始した(9月下旬より順次納車を開始)。
▲BMW 330e・Mスポーツ 価格:8SAT654万円 全長4717×全幅1827×全高1450mm 車重1810kg(欧州仕様車値) パワートレインには10.3kWhのリチウムイオンバッテリーと最高出力83kWのモーター、1998cc直4ツインパワーガソリンターボエンジンを搭載する
各モデルの特徴を見ていこう。まず320d・xドライブおよび320d・xドライブ・Mスポーツは、排出ガスの低減を図るとともに、卓越したパワーと高い静粛性を実現した1995cc直4ツインパワーターボディーゼルエンジンを採用する。最高出力は190ps/4000rpm、最大トルクは400N・m/1750~2500rpmを発生。新開発の2ステージ・ターボ・システムにより、さらなるドライビング・ダイナミクスの向上を成し遂げた。トランスミッションには専用セッティングの8速AT(Mスポーツには8速スポーツAT)をセット。駆動システムには、走行中にセンサーが常に路面状況を検知し、車両速度やドライバーのステアリング操作などに応じて電子制御で前後トルク配分を最適化するBMW独自の4WD機構であるxドライブを採用した。
▲プラグインハイブリッドシステムを採用する330e・Mスポーツ 電力だけで走るゼロ・エミッション走行の航続距離は最大59kmを達成した
次にプラグイン・ハイブリッドモデルの330e・Mスポーツは、パワートレインに先代モデルから約80%容量を拡大した10.3kWhのリチウムイオンバッテリーと最高出力83kW(欧州仕様車値)のモーター、そして1998cc直4ツインパワーガソリンターボエンジンを搭載する。エンジンとモーターの組み合わせによって、最高出力215kW(エキストラ・ブースト・モード使用時)、最大トルク420N・mを発揮し、0→100km/h加速は5.9秒を実現。走り出しから快適な加速感とパワーおよびダイレクト感のあるスポーツドライビングを楽しむことが可能だ。また、電気モーターのみでの時速は120km/hまで、電力だけで走るゼロ・エミッション走行の航続距離は最大59kmを達成。優れた高速走行性能と環境性能を高次元で兼ね備えた仕様となっている。
▲BMW M340i・xドライブ 価格:8SAT962万円 全長4718×全幅1827×全高1447mm 車重1730kg(欧州仕様車値) 387psの最高出力を発生する2998cc直6 Mツインパワーガソリンターボエンジンに専用セッティングの8速Mスポーツ・トランスミッションを組み合わせる
そしてハイパフォーマンスモデルのM340i・xドライブは、387ps/500N・mの高出力を発生する2998cc直6 Mツインパワーガソリンターボエンジンに、専用セッティングの8速Mスポーツ・トランスミッション(8速スポーツAT)とMスポーツ・ディファレンシャル、4WDシステムのxドライブを採用。0→100km/h加速は4.4秒の俊足を誇る。また、サーキット走行を想定してアダプティブMサスペンションやMスポーツブレーキを装備。さらに、ハイパフォーマンス冷却システムなどを含む Mテクノロジー・パッケージを採用している。そして、サテン調のクローム加飾を施したキドニーグリルやミラーキャップ、エアインテークを装着し、よりアグレッシブな外観に仕立てた。
▲BMW 320d・xドライブ 価格:8SAT578万円 全長4715×全幅1825×全高1450mm 車重1680kg 排出ガスの低減を図るとともに卓越したパワーと高い静粛性を実現した1995cc直4ツインパワーターボディーゼルエンジンを採用する
今回追加したニューモデルには、高性能3眼カメラや高性能プロセッサーおよびレーダーによって、より精度と正確性が向上した最先端の運転支援システムを採用。具体的には、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)やレーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーンコントロールアシスト、サイドコリジョンプロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロストラフィックウォーニングなどを装備する。また、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントやBMWコネクテッド・ドライブも設定。今夏以降には、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能も搭載される予定だ。