FCAジャパンは2022年1月5日、アルファロメオのスポーツサルーンのジュリアとプレミアムSUVのステルヴィオに特別仕様車の「GTジュニア(GT Junior)」をラインアップして発売した。車両価格および販売台数は、ジュリアGTジュニアが680万円/99台限定、ステルヴィオGTジュニアが792万円/40台限定に設定する。
今回の特別仕様車は、いわゆる“段付き”のフード(前期型)や1本タイプのホリゾンタルバーのフロントグリルなどを採用し、パワーユニットに2基のツインチョークウェバーキャブレターを組み合わせる1290cc直列4気筒DOHCエンジン(89ps)を搭載した、かつてのジュリア・シリーズの高性能ベルリネッタ(クーペ)「1300GTジュニア」(1965~1977年)をオマージュして製作される。ベース車は、ジュリアが1995cc直列4気筒マルチエア16V直噴インタークーラー付ツインスクロールターボエンジン(280ps/400Nm)を搭載する2.0ターボ・ヴェローチェ、ステルヴィオが同ユニットに電子制御式4輪駆動システムのQ4を組み合わせた2.0ターボ・Q4ヴェローチェだ。
エクステリアでは、ボディ色に1300GTジュニアのイメージカラーを現代風にブラッシュアップした、特別設定色で三層コートの「リーパリーオーカー」を採用したことがトピック。1960年代の古き良き時代を彷彿させつつ、モダンかつグラマラスなルックスをいっそう際立たせている。合わせて、ブラック仕上げのフロントグリル/ミラーハウジング/エキゾーストパイプやダーク仕上げの車名および“VELOCE”エンブレムを特別装備。足もとには、ジュリアが新デザインの19インチ5ホールデザインアルミホイール(モノトーンセンターキャップ)+前225/40後255/35R19ランフラットタイヤを、ステルヴィオが新デザインの21インチ5ホールデザインアルミホイール(モノトーンセンターキャップ)+255/40R21タイヤを装着した。
内装については、ダブルサンルーフや後席シートヒーターを配して快適性を高めたことが訴求点。ベースモデルと同様、スポーツレザーステアリング(ステアリングヒーター付)やブラックスポーツレザーシート、Connect システム(8.8インチタッチディスプレイ、ロータリーパッド、音声認識機能)、ナビゲーションシステム、地上デジタルTVチューナー、harman/kardonプレミアムオーディオシステムなども標準で採用している。
機構面に関しては、減衰力調整式のアクティブサスペンション“ALFAアクティブサスペンション”や、コーナーの立ち上がりでのトラクションと走行安定性を高めるリミテッドスリップディファレンシャル(LSD)を標準で採用。また、スポーツブレーキ/ブラック仕上げブレーキキャリパーを特別装備した。