トヨタグループの主要企業である豊田自動織機は2022年1月7日、2022年1月14日~16日に幕張メッセで開催される東京オートサロン2022において、RAV4のコンセプトモデル「RAV4“5D ADVENTURE 2022”」を出展すると発表した。
豊田自動織機は、トヨタグループの一員として、長草工場でRAV4の生産を担当するとともに、企画・デザイン・設計などの開発にも参画している。RAV4に深い関わりのある同社は、東京オートサロン2020より、過酷な現場で活躍するプロフェッショナルな車両を参考にしたRAV4のコンセプトモデルを出展。昨年は山岳救助にテーマを絞り、有事の際に確実かつ安全に現場へ突入し、救助活動ができるプロ発想のクルマを目指したモデル「RAV4“5D ADVENTURE”」をオンラインにて公開したが、今年も同じテーマを継続し、内外装のアイテムを強化した「RAV4“5D ADVENTURE 2022”」を披露することとなった。
RAV4“5D ADVENTURE 2022”の概要を見ていこう。
まず、外装と足回りを山岳地帯の悪天候時の走行に耐え得る仕様にカスタマイズ。また、LiDAR(=Light detection and ranging。レーザー光を照射し、その反射光を測定することで対象物までの距離を測定する技術および装置)、カメラ、照明などの救助活動で必要な各種機能を装備した脱着可能なキューブユニット(クルマやドローンに装着して使用)を導入する。さらに、視界が確保できない悪天候時でも安全に最深部までの運転を補助するAR機能や、メーター/カーナビ/スマートフォン/ドローンの各デバイスがクルマや隊員同士と連携して情報共有が可能となるインターフェイスを組み込んだ。合わせて、機動性を重視して取り出しやすく収納力を強化したアウトサイドストレージを新たに追加。ほかにも、救助装置を素早く取り出すことが可能な拡張型積載アイテムのマキシマムベース、救助者を乗せたストレッチャーも積載可能としたシートアレンジなどを採用している。