マツダは5月24日、アクセラの後継を担う新しいCセグメントモデルで、かつ同ブランドの新世代商品の第1弾となる「マツダ3(MAZDA3)」を発売した。車名のマツダ3は、もともとマツダのCセグメントモデル(アクセラ)の海外仕様に使っていたもので、今回の全面改良を機にグローバルで名称を統一した。
▲マツダ3・ファストバック・X バーガンディ・セレクション(2WD) 価格:6MT/6SAT338万9200円 SKYACTIV-Xエンジン搭載車は7月予約受注開始予定および10月販売開始予定
車種展開は、5ドアハッチバックのファストバック(218万1000円~362万1400円)と4ドアセダンのセダン(247万円~355万1200円)という2ボディ、SKYACTIV-G1.5(5月24日販売開始)/SKYACTIV-G2.0(5月24日予約受注開始、7月下旬販売開始予定)/SKYACTIV-D1.8(5月24日販売開始)/SKYACTIV-X(7月予約受注開始予定、10月販売開始予定)という4エンジンで構成する。
▲ファストバックのボディサイズは全長4460×全幅1795×全高1440mm ホイールベース2725mm 乗車定員5名 写真のボディカラーはソウルレッドクリスタルメタリック
新型マツダ3は、「日常が鮮やかに輝くパーソナルカー」を商品コンセプトに、デザイン、走行性能、静粛性、質感などの基本要素を一新し、クルマならではの提供価値に磨きをかけた新世代コンパクトカーだ。まず基本骨格については、新世代車両構造技術のSKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREを採用。人間の理想の運転姿勢を「歩行状態」と定義し、人の座るシートからボディ、シャシー、タイヤまでを有機的に連携させることで、長距離移動でも疲れにくく、意図したとおりにクルマを動かせるような構造を実現する。また、コクピット設計も進化し、多様な体格をカバーできるよう各調節機構の調整幅を拡大するとともに、大腿部を保持するためのチルト調節機構を新たに搭載した。
▲マツダ3・セダン・X Lパッケージ(2WD) 価格:6SAT331万9000円 水平基調と前後の伸びやかで優雅なワンモーションの動きにより優雅で落ち着いた3ボックスフォルムを構築する
パワートレインには、ガソリンエンジンのSKYACTIV-G1.5(P5-VPS型1496cc直4DOHC16V、111ps/14.9kg・m)とSKYACTIV-G2.0(PE-VPS型1997cc直4DOHC16V、156ps/20.3kg・m)、ディーゼルターボエンジンのSKYACTIV-D1.8(S8-DPTS型1756cc直4DOHC16V直噴ターボディーゼル、116ps/27.5kg・m)のほか、2リットル新世代ガソリンエンジンのSKYACTIV-X(スペックは後日発表)を採用する。SKYACTIV-Xはマツダ独自の燃焼方式「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition:火花点火制御圧縮着火)」を実用化し、ディーゼルエンジンの特長であるリーンバーン(希薄燃焼)をガソリンエンジンでも可能とした世界初の内燃機関だ。ガソリンエンジンならではの伸びの良さに、ディーゼルエンジンの優れた燃費・トルク・応答性といった特長を融合する。さらに、マイルドハイブリッドシステムの「M HYBRID(エム ハイブリッド)」を組み合わせ、効率的なモーターアシストによって燃費性能のさらなる向上を果たした。
組み合わせるトランスミッションは、SKYACTIV-G1.5およびSKYACTIV-XにSKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)とSKYACTIV-MT(6速MT)を、SKYACTIV-G2.0およびSKYACTIV-D1.8にSKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)を用意する。また、新世代車両運動制御技術のSKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS(スカイアクティブ・ビークル・ダイナミクス)も採用。ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを制御し、タイヤの接地状態を最適化してスムーズで効率的な車両挙動を実現するG-ベクタリング コントロール プラス(GVC Plus)や、タイヤの動きやGセンサーなどの情報から車両の走行状態をリアルタイムに検知し、路面状況やタイヤの荷重状態の変化を素早く予測して前後輪へのトルク配分を自動的に最適化するi-ACTIV AWDなどを設定した。
▲セダンのボディサイズは全長4660×全幅1795×全高1445mm ホイールベース2725mm 乗車定員5名 写真のボディカラーはマシーングレープレミアムメタリック
車両デザインについては、マツダのデザインテーマである"魂動"をさらに深化させる。ファストバックは「色気のある塊」をテーマに、キャラクターラインを廃したボディサイドを流れる"光の移ろい"による生命感の表現と、スピード感のあるルーフおよび力強いピラー造形が表現するキャビンとボディが放つ、1つの塊のような存在感で独創的かつ刺激的なルックスを構築。一方でセダンは「凛とした伸びやかさ」をテーマに、伝統的な3ボックスのセダンボディ様式に則ったうえで水平基調と前後の伸びやかで優雅なワンモーションの動きにより、落ち着いた大人の品格と優雅さを具現化した。
インテリアに関しては、「引き算の美学」に基づいて、水平基調と要素を削ぎ落したシンプルな造形により、美しさおよび上質感と運転に集中できる心地よい空間という機能性を融合。コクピットにある操作機器や情報など、すべての要素をドライバー中心に左右対称に配置し、同時にそれらがドライバーに正対する造形とすることで、人とクルマの一体感を向上させる。また、スピーカーレイアウトを見直すとともに必要な音が自然に聞こえてくる上質な音響空間に仕立てたMAZDA HARMONIC ACOUSTICS(マツダ ハーモニック アコースティックス)や人間中心の考え方に基づいたヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)設計などを導入した。
▲水平基調と要素を削ぎ落したシンプルな造形により、美しさおよび上質感と運転に集中できる心地よい空間という機能性を融合したインテリア 写真はファストバック専用のバーガンディ・レザー内装
安全性の向上にも抜かりはない。基本的な考え方は、危険な状態に陥ってから対処するのではなく、危険自体を回避する"MAZDA PROACTIVE SAFETY(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)"。進化したi-ACTIVSENSEやパッシブセーフティ技術など、最先端の安全システムを豊富に盛り込んだ。また、直感的な操作性と機能性をいっそう向上させたコネクティビティ・システム「マツダ コネクト」などの装備により、ユーザーのカーライフをより快適に、かつ安全・安心に昇華させている。