TGRがGT3カテゴリーに参戦する車両のコンセプトカーを初披露

TGRがカスタマーモータースポーツ活動の取り組みをさらに加速。GT3用マシンのコンセプトカー「GR GT3コンセプト」を発表。本年末には試作車ができる予定

 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は2022年1月14日、東京オートサロン2022においてカスタマーモータースポーツのトップカテゴリーであるGT3に参戦する車両のコンセプトカー「GR GT3コンセプト(GR GT3 Concept)」を披露した。

▲トヨタGR GT3コンセプト TGRがモータースポーツの活動で得た技術や知見を生かして開発したGT3カテゴリー車両のコンセプトモデル
▲トヨタGR GT3コンセプト TGRがモータースポーツの活動で得た技術や知見を生かして開発したGT3カテゴリー車両のコンセプトモデル

 TGRの佐藤恒治プレジデントは「GT3に本格的に向き合う」、「カスタマーモータースポーツの最高峰であるGT3のユーザーに選んでいただけるような魅力的なクルマを提供する」、そして「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりをさらに推進していく」ことを念頭に置いてGR GT3コンセプトを開発したという。また、「モリゾウさん(トヨタ自動車の豊田章男社長)からは“勝てるクルマを作れ”。以上」と発破をかけられたそうだ。

▲アンダースポイラーやリアウィング、ディフューザーなどで空力性能を高めたロングノーズのクーペボディを採用
▲アンダースポイラーやリアウィング、ディフューザーなどで空力性能を高めたロングノーズのクーペボディを採用

 発表されたGR GT3コンセプトは、大型のアンダースポイラーやリアウィング、ディフューザーなどで空力性能を高めたロングノーズのクーペボディに、冷却効率を重視したエアインテークおよびアウトレット、センターロックのアルミホイール、ブリヂストン製のレース用タイヤ、サイド出しのマフラーなどを採用。前後にはGRのエンブレム、後端のガーニッシュ部には“GT3 CONCEPT”ロゴを配する。もちろん、各部はGT3カテゴリーのレギュレーションに準拠している。

▲ボディ寸法は全長4590×全幅2040×全高1140mm/ホイールベース2725mmに設定。各部はGT3レギュレーションに準拠
▲ボディ寸法は全長4590×全幅2040×全高1140mm/ホイールベース2725mmに設定。各部はGT3レギュレーションに準拠

 なお、TGRは「今回発表したコンセプトモデルは、今後レースに出場させることを検討しながら、さらに開発を進めていく。年末には試作車ができる予定」 とコメント。GT3レースに参戦するには一定数の販売が必要となるので、市販バージョンのリリースも期待できる。また、GT3には日産の新型フェアレディZが参戦を表明していることから、豊田章男社長はプレスカンファレンスの配信映像で「待っていろ、フェアレディ!」と気勢を上げていた。

▲前後にはGRのエンブレム、後端のガーニッシュ部には“GT3 CONCEPT”ロゴを配備
▲前後にはGRのエンブレム、後端のガーニッシュ部には“GT3 CONCEPT”ロゴを配備
▲迎角調整が可能なカーボン製の大型リアウィングを装着
▲迎角調整が可能なカーボン製の大型リアウィングを装着
▲足もとにはセンターロックのアルミホイールとブリヂストン製のレース用タイヤを組み込む
▲足もとにはセンターロックのアルミホイールとブリヂストン製のレース用タイヤを組み込む
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