マツダCX-5・XDフィールドジャーニー 価格:6SAT 355万3000円
マツダ・グローバル販売の約3分の1を占める基幹車種、CX-5がリフレッシュした。全車の前後ランプ意匠を変更し、ダイナミクス面は、新たな車両構造技術「スカイアクティブ・ビークルアーキテクチャー」の考え方を導入。車体フレームに減衰構造を採用するとともに、サスペンション特性を見直し、車体とシートフレームの取り付け剛性の向上を図った。さらにシート形状の改良とロードノイズの静粛化を追求し、一段と「疲れの少ないクルマ」を目指している。
ラインアップは、ユーザーのライフスタイルを表現する複数の特別仕様車を用意。中でもアウトドア志向のフィールドジャーニーの設定がニュースだ。
フィールドジャーニーはプロアクティブ4WDをベースに各部に専用デザインを施し、17インチのオールシーズンタイヤを装着。走行モード選択(Mi-DRIVE)に、オフロードモードが新設定された。エンジンは2.2リッターディーゼル(200ps/450Nm)と 2リッターガソリン(156ps/199Nm)から選べる。
試乗車は、ジルコンサンドメタリックのディーゼル仕様。ジルコンサンドメタリックはフィールドジャーニーを想定した新色。オフロードをタフに走り回っても汚れが目立たず、適度にワイルドな印象を与える魅力的なカラーリングである。
まずは4WD性能を確認するため、専用コースに挑戦。4輪が大きくストロークするスロープと傾斜路を試す。オフロードモードをセレクトして走り出すと、スロープをあっけなく走破した。オフロードモードは、1輪が空転するとその車輪にブレーキを掛け、接地輪のトラクションを確保する。ディーゼル仕様は450Nmの太いトルクの恩恵で終始優れた駆動力を発揮。まさに力強く走り抜けた。
傾斜路では途中で停車。ステアリングを傾斜方向に切るとアイドリング回転数が上昇、反対に切ると回転数が下がった。車両が自動的に進行方向が登りか下りかを判断し、きめ細かく発進トルクを調節するのだ。ここまで緻密な制御は数ある4WDの中でも少数派だ。
以前、本格オフロードコースを走ったときも、CX-5のイメージ以上のオフロード性能に驚いたが、フィールドジャーニーの実力は、さらにアップしている。都会的なスタイリングからは想像できない、走破性の持ち主である。
一般路では、あらためて2.2リッターディーゼルの滑らかさとパワフルさを実感。ゆったりとした乗り味にも好感を抱いた。聞けば、フィールドジャーニーは、キャラクターに合わせた専用設定の足回りだという。最新のCX-5には、どこまでも完璧を示すマツダ技術陣のこだわりが凝縮されている。
グレード=XDフィールドジャーニー
価格=6SAT 355万3000円
全長×全幅×全高=4575×1845×1690mm
ホイールベース=2700mm
トレッド=フロント:1595×リア:1595mm
最低地上高=210mm
車重=1690kg(サンルーフ付きは1700㎏)
エンジン=2188cc直4DOHC16Vディーゼルターボ(軽油仕様)
最高出力=147kW(200ps)/4000rpm
最大トルク=450Nm(45.9kgm)/2000rpm
WLTCモード燃費=6.6km/リッター(燃料タンク容量58リッター)
(市街地/郊外/高速道路:13.4/16.3/18.7km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:マルチリンク
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=225/65R17(オールシーズン)+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.5m
主な燃費改善対策=アイドリングストップ/筒内直接噴射/電子制御燃料噴射/2ステージターボチャージャー/コモンレール高圧噴射/4バルブ/センターノズル化/ロックアップ機構付きトルクコンバーター/電動パワーステアリング
主要装備=交通標識認識システム/アドバンストスマートシティブレーキサポート/スマートシティブレーキサポート(後退時)/リアパーキングセンサー/レーダークルーズコントロール/レーンキープアシスト/車線逸脱警報/ブラインドスポットモニタリング/ドライバーアテンションアラート/アダプティブLEDヘッドライト/360度モニター/前後バンパーセンター&サイドガーニッシュ/ブラック塗装フロントグリル/マフラーカッター/パワーリフトゲート/グランリュクス+合成皮革ブラックシート/8.8インチセンターディスプレイ/7インチマルチスピードメーター/ヘッドアップディスプレイ/本革巻きステアリング&シフトノブ/ステアリングヒーター/運転席電動調節機能/前後シートヒーター/リバーシブルラゲッジボード&サブトランクボックス(防水加工)/フルオートAC/マツダインテリジェントドライブセレクト(Mi-Drive)/オールシーズンタイヤ/グレーメタリック塗装17インチアルミ/Gベクタリングコントロールプラス/電動パーキングブレーキ(オートホールド付き)
装着メーカーop=クルージング&トラフィックサポート+ワイヤレス充電3万3000円/ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート2万2000円/ボーズサウンドシステム8万2500円/10.25インチセンターディスプレイ2万2000円/地上デジタルTVチューナー2万2000円/電動スライドガラスサンルーフ8万8000円
ボディカラー=ジルコンサンドメタリック
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万2000円