【最新モデル試乗】キュート&低燃費なNEWベーシック登場。新型スズキ・アルトは日本の凄さの象徴かもしれない!?

スズキ・アルト・ハイブリッドX 9thモデルは4グレード構成 FFと4WDを設定 上級モデルはマイルドハイブリッド仕様 WLTCモード27.7 km/リッター(FF)の燃費はライバルのダイハツ・ミライースを2.2km/リッター上回りクラストップを誇る
スズキ・アルト・ハイブリッドX 9thモデルは4グレード構成 FFと4WDを設定 上級モデルはマイルドハイブリッド仕様 WLTCモード27.7 km/リッター(FF)の燃費はライバルのダイハツ・ミライースを2.2km/リッター上回りクラストップを誇る

スズキ・アルト・ハイブリッドX(FF) 価格:CVT 125万9500円 試乗記

気軽に乗れ、すごく使える!を追求。もちろん価格はお買い得

 9世代目の新型アルトがデビューした。アルトは1979年のデビュー以来、累計販売526万台を誇るベーシックカー。1stモデルは「47万円」の低価格で話題をさらったが、最新モデルも「94万 3800円」からの設定と、最もリーズナブルなクルマの1台だ。

「気軽に乗れる、すごく使える、安心・安全Kセダン」をコンセプトに掲げる新型は、歴代初のマイルドハイブリッドを設定するとともに、全車に安全運転支援システム「スズキ・セーフティサポート」を装備。内外装を愛着がわく造形で仕上げた。

 試乗車はトップグレードのハイブリッドX(125万9500円)。スタイリングは、従来の実用イメージから、お洒落な印象に変身。どこかイタリア車を思わせる。車高を従来比で50mm高め、Aピラーを立てたデザインが個性だ。

スタイリングはちょっぴりイタリア車を思わせるおしゃれな印象 愛着が湧く造形
スタイリングはちょっぴりイタリア車を思わせるおしゃれな印象 愛着が湧く造形
全長×全幅×全高3395×1475×1525mm 全高は旧型比50mmアップ ボディカラーは2トーン4種/単色8種の計12タイプをラインアップ
全長×全幅×全高3395×1475×1525mm 全高は旧型比50mmアップ ボディカラーは2トーン4種/単色8種の計12タイプをラインアップ

高い質感に驚いた! 生活に寄り添う自然体のクルマである

 室内は実に広い。室内長×幅×高は2015×1280×1260mm。従来比で45mm高く、25mmワイドになった効果は絶大。驚くほどのスペースを確保している。中でも後席のルーミーさは特筆レベル。無理なく足が組めるほどのゆとりがある。ただし、後席使用時のラゲッジスペースはややタイト。後席足元空間を少し削って、荷室を拡大したほうがトータルの使い勝手は増すのではないか、と思った。

 驚いたのは高い質感だ。インパネ/ドアパネルとも樹脂材の仕立てがよく、デザイン性も高水準。シートにデニム調のファブリックを採用するなど、居心地がとてもいい。ベーシックモデルとは思えないほどだ。
 装備も充実しており、シートヒーター、フルオートAC、USBソケットなど、日常ユースに必要なアイテムは標準装備。これでメーカーオプションの7インチディスプレイオーディオ(11万2200円)を装着すれば万全。ディスプレイオーディオには 360度モニターやヘッドアップディスプレイがプラス装備され、スマホ連携でナビ機能も活用できる。

 走りは軽快、スムーズだ。パワートレーンは新世代の直3DOHC12V(49ps/58Nm)とモーター(2.6ps/40Nm)の組み合わせ。車重が710kgと、ワゴンRスマイル比で160kgも軽いこともあってパフォーマンスはなかなか強力。加速時に巧みにモーターがアシストし、街の流れに無理なく乗れる。その気になればリードすることも自在だ。WLTCモード燃費が27.7km/リッターと、Kカートップを誇る点も新型の大きな魅力である。
 アルトは、乗るほどに生活になじみ、自然体でつきあえる逸材だった。スズキのクルマ作りの高い実力を実感した。

インパネは機能性とデザイン性が巧みにバランス 視界に優れ運転しやすい メーターはシンプルな単眼形状 XはフルオートAC/前席シートヒーター/USBソケットなど装備充実
インパネは機能性とデザイン性が巧みにバランス 視界に優れ運転しやすい メーターはシンプルな単眼形状 XはフルオートAC/前席シートヒーター/USBソケットなど装備充実
シートはデニム調のファブリック仕様 前席はハイバック形状 室内スペースは余裕たっぷり とくに後席足元空間は広い
シートはデニム調のファブリック仕様 前席はハイバック形状 室内スペースは余裕たっぷり とくに後席足元空間は広い
ラゲッジスペースはミニマム 後席は一体可倒式 床下収納標準
ラゲッジスペースはミニマム 後席は一体可倒式 床下収納標準
全方位モニター付き7インチディスプレイオーディオをオプション設定(11万2200円)
全方位モニター付き7インチディスプレイオーディオをオプション設定(11万2200円)
ディスプレイオーディオ装着車はヘッドアップディスプレイ標準
ディスプレイオーディオ装着車はヘッドアップディスプレイ標準
トランスミッションはCVT モーターがアシストする加速はスムーズ
トランスミッションはCVT モーターがアシストする加速はスムーズ
シートヒータースイッチは室内中央下部にレイアウト
シートヒータースイッチは室内中央下部にレイアウト
ツインカメラ方式の予防安全機能スズキ・セーフティサポート全車標準
ツインカメラ方式の予防安全機能スズキ・セーフティサポート全車標準
Xは省電力設計LEDヘッドランプ標準 ハイビームアシスト機能付き
Xは省電力設計LEDヘッドランプ標準 ハイビームアシスト機能付き
155/65R14タイヤ+アルミ 足回りはソフトな設定 最小回転半径4.4m
155/65R14タイヤ+アルミ 足回りはソフトな設定 最小回転半径4.4m
657cc直3DOHC12V(49ps/58Nm)+モーター(2.6ps/40Nm)のマイルドハイブリッド 軽量設計と相まって快適な走り
657cc直3DOHC12V(49ps/58Nm)+モーター(2.6ps/40Nm)のマイルドハイブリッド 軽量設計と相まって快適な走り

スズキ・アルト 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=ハイブリッドX(FF)
価格=CVT 125万9500円
全長×全幅×全高=3395×1475×1525mm
ホイールベース=2460mm
トレッド=フロント:1295×リア:1300mm
最低地上高=150mm
車重=710kg
エンジン=657cc直3DOHC12V(レギュラー仕様)
最高出力=36kW(49ps)/6500rpm
最大トルク=58Nm(5.9kgm)/5000rpm
モーター最高出力=1.9kW(2.6ps)/1500rpm
モーター最大トルク=40Nm(4.1kgm)/100rpm
WLTCモード燃費=27.7km/リッター(燃料タンク容量27リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路=24.0/29.2/28.6km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トーションビーム
ブレーキ=フロント:ディスク/リア:ドラム
タイヤ&ホイール=155/65R14+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=4名
最小回転半径=4.4m
主な燃費改善対策:ハイブリッドシステム/充電制御付きアイドリングストップ/可変バルブタイミング/電動パワーステアリング/ロックアップ機構付きトルクコンバーター/自動無段変速機
主要装備:軽量衝撃吸収ボディ(TECT)/デュアルカメラブレーキサポート/前後誤発進抑制機能/後退時ブレーキサポート/リアパーキングセンサー/車線逸脱警報/ふらつき警報/先行車発進お知らせ/ハイビームアシスト/エマージェンシーストップシグナル/ヒルホールドコントロール/6エアバッグ/LEDヘッドランプ/キーレスプッシュスタートシステム/エコクール/フルオートAC/前席シートヒーター/運転席シートリフター/ファブリックシート表皮(ネイビー)/チルトステアリング/電動格納式リモコンドアミラー/マルチインフォメーションディスプレイ/メッキフロントバンパーガーニッシュ/14インチアルミ/ラゲッジアンダーボックス/2スピーカー
ボディカラー:ダスクブルーメタリック・ホワイト2トーンルーフ(op4万4000円)
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は5980円

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