ノア/ヴォクシー、ステップワゴンのモデルチェンジで盛り上がるMクラス・ミニバンはどれがいい!?

トヨタ・ヴォクシー・ハイブリッドS-Z(FF) 価格:THS  374万円 ヴォクシーとノアは基本メカニズムを共用するBROS車 ヴォクシーはエアロ系のSーZとSーGの2グレード構成(ノアは5グレード) シャープな印象のフロントマスクが個性的 ハイブリッドのパワーユニットは1.8リッターガソリン(98ps)+モーター(フロント95ps)の組み合わせ WLTCモード燃費はクラストップの23.0km/リッター 
トヨタ・ヴォクシー・ハイブリッドS-Z(FF) 価格:THS 374万円 ヴォクシーとノアは基本メカニズムを共用するBROS車 ヴォクシーはエアロ系のSーZとSーGの2グレード構成(ノアは5グレード) シャープな印象のフロントマスクが個性的 ハイブリッドのパワーユニットは1.8リッターガソリン(98ps)+モーター(フロント95ps)の組み合わせ WLTCモード燃費はクラストップの23.0km/リッター 

Theライバル! トヨタ・ノア/ヴォクシーvsホンダ・ステップワゴンvs日産セレナ 新車ニュース

3車とも適度なサイズに圧倒的なユーティリティを実現

ホンダ・ステップワゴン・スパーダ(FF) 価格:未定(2022年春発売予定) 新型6thモデルは「プレミアム・ライフBOX」を標榜するスパーダと「ライフエキスパンダーBOX」がテーマのエアーの2シリーズ スパーダはスポーティな造形とシックな室内が魅力 シートは撥水&撥油仕様のプライムスムースとファブリックのコンビ仕様 メカニズムの詳細は未公表 パワーユニットはe:HEVハイブリッドと1.5リッターターボの模様
ホンダ・ステップワゴン・スパーダ(FF) 価格:未定(2022年春発売予定) 新型6thモデルは「プレミアム・ライフBOX」を標榜するスパーダと「ライフエキスパンダーBOX」がテーマのエアーの2シリーズ スパーダはスポーティな造形とシックな室内が魅力 シートは撥水&撥油仕様のプライムスムースとファブリックのコンビ仕様 メカニズムの詳細は未公表 パワーユニットはe:HEVハイブリッドと1.5リッターターボの模様
日産セレナe-POWER・XVエアロ(7名乗り)  価格:340万3400円 現行型は2016年8月デビュー 1.2リッターエンジン(84ps)で発電/モーター(136ps)で走るeーPOWERと2リッターガソリン(150ps)+モーター(2.6ps)のマイルドハイブリッドを用意 ラインアップは標準とスポーティなハイウェイスターの2シリーズ XVエアロはハイウェイスターと同様のスタイルに仕上げた特別仕様 WLTCモード燃費は18.0km/リッター
日産セレナe-POWER・XVエアロ(7名乗り) 価格:340万3400円 現行型は2016年8月デビュー 1.2リッターエンジン(84ps)で発電/モーター(136ps)で走るeーPOWERと2リッターガソリン(150ps)+モーター(2.6ps)のマイルドハイブリッドを用意 ラインアップは標準とスポーティなハイウェイスターの2シリーズ XVエアロはハイウェイスターと同様のスタイルに仕上げた特別仕様 WLTCモード燃費は18.0km/リッター

 Mクラスのミニバンはトヨタ・ノア/ヴォクシーと、日産セレナ、そしてホンダ・ステップワゴンがしのぎを削る激戦区だ。このうちノア/ヴォクシー(以下ノアヴォク)とステップワゴンが、奇しくも同タイミングで新型に移行した。

 従来型の販売実績を振り返ると、圧倒的王者のノアヴォクに対してステップワゴンは劣勢……。ただ、販売台数の差=性能差とならないのがミニバンの面白いところでもある。その理由は大きく2つ、ひとつは「ミニバンは必ずしも走りで選ばれない」こと、そして「ミニバンは、何を求めるかによって評価が変わる」からだ。

ヴォクシーのインパネは機能的 ナビ機能付きディスプレイオーディオ標準 ヴォクシーの価格帯は309万〜396万円 ノアのインパネも同一形状
ヴォクシーのインパネは機能的 ナビ機能付きディスプレイオーディオ標準 ヴォクシーの価格帯は309万〜396万円 ノアのインパネも同一形状
ステップワゴン・スパーダのインパネ 水平基調デザイン 視界はワイド スパーダの室内はブラック基調
ステップワゴン・スパーダのインパネ 水平基調デザイン 視界はワイド スパーダの室内はブラック基調
セレナのインパネはラウンディッシュ メーターはデジタル ナビはオプション 価格帯は257万6200〜380万9800円
セレナのインパネはラウンディッシュ メーターはデジタル ナビはオプション 価格帯は257万6200〜380万9800円

3車の実力は拮抗。安全・運転支援はノアヴォクがややリード

 エクステリアは、3車ともさまざまな趣味嗜好に合わせて選択肢を用意している。どちらかといえばキープコンセプトのノアヴォク、提案型のステップワゴン、ジェントルなセレナと分類できそうだ。
 ミニバンのエクステリアに求められる要件は多様である。強いていえば、ノアヴォクのように「スタイリッシュ&目を引く」デザインと、「ナチュラル&シンプル」な造形のステップワゴンに分かれる。どのモデルに共感できるかで、おのずと選択肢は決まるだろう。ちなみにミニバンにナチュラルさを求める層は全体の30%を超えるという。ステップワゴン・エアーがどのように評価されるか興味深い。

 インテリアは甲乙つけがたい。居住スペースに関しては若干の数値差はあるものの、実際に使ううえでは「ほぼ同じ」と考えていい。装備関係は3車とも、ミニバンに必要なアイテムはすべて取り揃えている。僅差ではあるがシートアレンジはステップワゴンが上、装備はノアヴォクが充実している。セレナはクラス平均だろうか。

 走りの評価は本当に難しい。旧型モデル同士の比較であればステップワゴンが圧倒的に優れていた。新型ノアヴォクはパワートレーン/プラットフォームを全面刷新。TNGA世代のトヨタ車の走りは優れているので期待値は高い。ステップワゴンは旧型の進化版となるが、元々基本性能が高いうえに、熟成方向の進化が効果的なのはヴェゼルやシビックで実証済み。セレナもe-POWERを設定するなど意欲的だ。こればかりは、実際に試乗しないとジャッジは難しい。確実にいえるのは、いまや「ミニバンは我慢のクルマではない」ということである。
 安全・運転支援デバイスは3車とも新世代を採用。ノアヴォクはさらにアドバンストドライブやリモートパーキングなどプラスαも用意されるのは心強い。

ヴォクシーの室内スペースは室内長×幅×高2805×1470×1405mm 2列目シートのスライド量は最大745mm 2列目オットマン機能はFF車に設定
ヴォクシーの室内スペースは室内長×幅×高2805×1470×1405mm 2列目シートのスライド量は最大745mm 2列目オットマン機能はFF車に設定
ステップワゴンの室内スペースはボクシーな造形を生かした大容量 スパーダは2列目にオットマン機能を装備 2列目シートスライド量は865mm
ステップワゴンの室内スペースはボクシーな造形を生かした大容量 スパーダは2列目にオットマン機能を装備 2列目シートスライド量は865mm
セレナの室内はさまざまなアイデアを満載 室内スペースは室内長×幅×高3240×1545×1400mm 2列目シートのスライド量は未公表
セレナの室内はさまざまなアイデアを満載 室内スペースは室内長×幅×高3240×1545×1400mm 2列目シートのスライド量は未公表
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