メルセデス・ベンツ日本は2022年1月20日、メルセデスAMG独自開発の4ドアスポーツ「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」をマイナーチェンジし、同日より予約受注を開始した。ユーザーへの納車は本年2月頃を予定する。
車種展開は以下の通り。
メルセデスAMG GT43 4MATIC+(ISG搭載モデル):1310万円
メルセデスAMG GT53 4MATIC+(ISG搭載モデル):1786万円
今回の改良は、足回りのリファインや機能装備のバージョンアップなどを図って、プレミアム4ドアスポーツとしてのポテンシャルをいっそう高めたことが特徴である。
まず足回りでは、マルチチャンバーを備えたAMG RIDE CONTROL+エアサスペンションに、新たにダンパーの外側に2つの圧力制御バルブを追加したことがトピックだ。1つはホイールのリバウンドで発生するリバウンドダンピングを制御するバルブ、もう1つはホイールが収縮する際に発生するコンプレッションダンピングを制御するバルブ。この2つの圧力制御バルブの組み込みによって、ホイールのリバウンドと収縮のステージをそれぞれ個別に制御することが可能となる。その結果、最小減衰力と最大減衰力の特性差を広げ、マップデザインの柔軟性をさらに高めることで、快適性を高める一方で、スポーティなドライビングダイナミクスの両立を実現した。なお、新AMG RIDE CONTROL+エアサスペンションはGT53に標準、GT43にオプションで設定している。
パワーユニットに関しては基本的に従来を踏襲し、M256型2996cc直列6気筒DOHC直噴ガソリンツインターボエンジン+ISG/48V電気システム(モーター出力16kW/250Nm)+リチウムイオン電池(容量約1kWh)+AMGスピードシフトTCT(電子制御9速AT)を搭載。エンジンスペックはGT53が最高出力435ps/6100rpm、最大トルク520Nm/1800~5800rpm、GT43が最高出力367ps/5500~6100rpm、最大トルク500Nm/1600~4500rpmを発生する。駆動機構には、前後トルク配分を50:50から0:100の範囲で最適に可変配分する4輪駆動システムの「AMG 4MATIC+」を採用。また、Comfort/Slippery/Sport/Sport+/Individual/RACE(GT53にオプション)のモードが選択可能なAMGダイナミックセレクト、コーナリング性能を高めるAMGリア・アクスルステアリングなども設定する。WLTCモード燃費は2ユニットともに9.5km/リットルと公表している。
一方で外装については、ボディカラーに「スペクトラルブルー」および「スペクトラルブルーマグノ」を追加設定。精悍でスポーティなブルーのカラーリングが、圧倒的かつダイナミックな4ドアクーペのスタイリングをより際立たせている。
内包するインテリアでは、最新世代のAMGパフォーマンスステアリングホイールを標準で装備。優れた握り心地および操舵感はもちろん、ドライビングに集中しながら各種メニュー操作が可能なAMGドライブコントロールスイッチを配備する。さらに機能面では、手のジェスチャーで様々な操作が可能となった最新世代のMBUXインテリア・アシスタントを標準で採用。ホームスクリーン、メディア、ナビゲーション、シート調節では選択項目をハイライトまたは拡大表示することで、より操作しやすくなるよう配慮している。