マセラティの新型SUV「グレカーレ」のプロトタイプがウィンターテストを敢行

マセラティが新型SUVの「グレカーレ」プロトタイプを氷雪路でテスト。極限の条件下における非常にグリップの低い路面でも最大限のパフォーマンスを発揮

 伊マセラティは2022年1月26日(現地時間)、開発中の新型SUV「グレカーレ(Grecale)」プロトタイプのウィンターテストにおける走行画像を公開した。

▲マセラティが新型SUVの「グレカーレ」プロトタイプのウィンターテストを実施
▲マセラティが新型SUVの「グレカーレ」プロトタイプのウィンターテストを実施

 グレカーレは既存のレヴァンテに続くマセラティ製SUVの第2弾に位置する。車名のグレカーレはイタリア語で「地中海に吹く強い北東の風」に由来。マセラティ伝統の“風”からインスピレーションを受けたネーミングだ。
 今回のウィンターテストでは、極低温下における始動や操縦性の微調整、舗装や氷雪の混在する路面での車両運動性能の確認、氷点下より少し高い温度からラップランドでの-30℃まで、あらゆる気象条件下における車室内の快適性の維持などの試験を実施。また、様々なホイールサイズ、ホイールタイプを使用して、異なる運転モードで車両のトラクション、アンダーステア、オーバーステアを微調整し、装備されている運転モードのそれぞれの特長を際立たせるようにセッティングした。

▲様々なホイールサイズやホイールタイプを使用して、異なる運転モードで車両のトラクション、アンダーステア、オーバーステアを微調整
▲様々なホイールサイズやホイールタイプを使用して、異なる運転モードで車両のトラクション、アンダーステア、オーバーステアを微調整

 マセラティによると、グレカーレは極限の条件下にある氷雪路のようなローグリップのハンドリングテストコースでも並外れた存在感と高性能を示し、スキッドパッドからコーナー、坂道、長い直線、急傾斜などのより過酷なルートまで、様々な状況のコースにおいて最大限のハイパフォーマンスを発揮したという。

▲極低温下における始動や操縦性の微調整、舗装や氷雪の混在する路面での車両運動性能の確認などを実施
▲極低温下における始動や操縦性の微調整、舗装や氷雪の混在する路面での車両運動性能の確認などを実施

 グレカーレの市場デビューは当初、2021年末を予定していたが、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う半導体不足の影響などにより、2022年初旬へと延期。そのぶん、様々な路面で最終チェックのテスト走行を入念に行っているようだ。完成度がより高まるグレカーレの市販モデルの発表に、期待が膨らむ。

▲氷雪路の様々な状況において最大限のハイパフォーマンスを発揮。市場デビューは2022年初旬を予定
▲氷雪路の様々な状況において最大限のハイパフォーマンスを発揮。市場デビューは2022年初旬を予定
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