日産がパワートレインに第2世代のe-POWERを採用する新型セレナe-POWERを4月20日に発売すると発表。先行受注は本年2月末の開始からすでに2万台超を記録
日産自動車は2023年4月13日、新型セレナe-POWERを4月20日に発売すると発表した。
車種展開は以下の通り。
e-POWER X:319万8800円
e-POWER XV:349万9100円
e-POWER ハイウェイスターV:368万6100円
e-POWER ルキシオン(LUXION):479万8200円
新型セレナe-POWERは、パワートレインに第2世代のe-POWERを採用。発電用で新開発のHR14DDe型1433cc直列3気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(最高出力98ps/5600rpm、最大トルク12.5kg・m/5600rpm)に、EM57型モーター(最高出力120kW/最大トルク315Nm)とリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、よりパワフルで気持ちのいい加速性能を実現する。さらに、車両状態や走行環境に加えてナビと連携しながらエンジン作動タイミングを制御する世界初のエネルギーマネジメント技術を採用。また、エンジンの作動音を抑制するとともに、車体の遮音性能を大幅に高めて、後部座席の乗員とも会話のしやすい静かさを成し遂げた。一方、ドライブモードとしては快適でバランスの良い走りを演じるSTANDARDモード、低燃費かつリラックスした走りを実現したECOモード、スポーティな走りが楽しめるSPORTモードを設定。また、アクセルペダルだけで車速を自在にコントロールできる「e-Pedal Step」の操作性も向上させ、よりイージーなワンペダル感覚のドライブを実現する。さらに、バッテリー残量を増やしておけるチャージモードや、早朝や深夜の住宅街でエンジン音なしで静かに走りたいときに活用できるマナーモードなども導入した。燃費性能はWLTCモードで18.4~20.6km/リットルを達成している。
骨格面も要注目。センターピラーインナーなど複数の骨格車体部品に、製造時のCO2排出量をマスバランス方式により100%削減した、低CO2高炉鋼材を新採用。カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献している。
なお、新型セレナe-POWERの受注は本年2月末より開始しているが、すでに2万410台(4月12日時点)の受注台数を記録。セレナ全体では半数以上のユーザーがe-POWER車を選択し、そのうちの15%以上が新設定の最上級プレミアムグレードのe-POWERルキシオンを注文する。ボディカラーはプリズムホワイトが1番人気で、次いでダイヤモンドブラック、2トーンではプリズムホワイト/スーパーブラックが好評を博す。また、セレナとしては1991年に初代モデルを発売して以降、国内での累計販売台数が200万台に到達した。
さらに、日産は金融子会社である日産フィナンシャルサービスと、パートナーの損害保険ジャパンとで共同開発した、車両搭載のテレマティクス技術を活用した自動車保険プラン「日産カーライフ保険プラン つながるあんしんプラス」を新型セレナe-POWERより本格導入すると発表。この保険商品は、「日産カーライフ保険プラン」が提供する従来内容に、「安全運転アシストサービス」と「緊急対応トータルサポート」という2つを加えた新たな保険サービスとなっている。