欧州マツダが新型クロスオーバーSUVの「CX-60」を公開。日本仕様は本年4月に公開予定

マツダのクロスオーバーSUVのラージ商品群第1弾「CX-60」が欧州で発表。ブランド初のプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」を搭載

 マツダの欧州事業を統括するマツダ・モーター・ヨーロッパ(Mazda Motor Europe)は2022年3月8日(現地時間)、新型クロスオーバーSUVのCX-60を発表した。受注は同日より開始し、発売は今夏を予定。生産は日本の山口県防府第2工場で実施する。車種展開はプライムライン(PRIME-LINE)、エクスクルーシブライン(EXCLUSIVE-LINE)、ホムラ(HOMURA)、タクミ(TAKUMI)という4グレードで構成し、車両価格は4万9500~5万6350ユーロ(約635~723万円)に設定した。

▲マツダCX-60 マツダの新世代クロスオーバーSUVラージ商品群の第1弾。新世代車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を採用する。写真は最上級グレードのタクミ(TAKUMI)
▲マツダCX-60 マツダの新世代クロスオーバーSUVラージ商品群の第1弾。新世代車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を採用する。写真は最上級グレードのタクミ(TAKUMI)

 マツダは昨年10月に2022年以降のクロスオーバー商品群の拡充計画を発表しており、その中でラージ商品群に位置するCX-60(2列シート)は、欧州や日本などに導入すると予告。また、各国での電動化ロードマップに対応し、様々な電動化パワートレインの選択肢を提供するとアナウンスしている。

▲エンジンの縦置き搭載を想定した新開発のプラットフォームにはブランド初のプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」を搭載。システムは“SKYACTIV-G 2.5”2.5リットル直列4気筒DOHCガソリンエンジン(191hp)+電気モーター(100kW)+リチウムイオン電池(容量17.8kWh)で構成。総出力は327hp(241kW)/500Nmを発生する
▲エンジンの縦置き搭載を想定した新開発のプラットフォームにはブランド初のプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」を搭載。システムは“SKYACTIV-G 2.5”2.5リットル直列4気筒DOHCガソリンエンジン(191hp)+電気モーター(100kW)+リチウムイオン電池(容量17.8kWh)で構成。総出力は327hp(241kW)/500Nmを発生する

 今回発表されたCX-60は、マツダの新世代車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を採用。エンジンの縦置き搭載を想定した新開発のプラットフォームには、ブランド初のプラグインハイブリッドシステム「e SKYACTIV PHEV」を搭載する。システムは“SKYACTIV-G 2.5”2.5リットル直列4気筒DOHCガソリンエンジン(191hp)+電気モーター(100kW)+リチウムイオン電池(容量17.8kWh)で構成。総出力は327hp(241kW)/500Nmを発生し、専用セッティングの“SKYACTIV-Drive”8速ATを介して4輪を駆動(i-Activ AWD)する。0→100km/h加速は5.8秒を実現。燃費性能はWLTPモードで1.5リットル/100km、EV走行距離(100km/h以下)は63kmを達成した。
 パワーユニットとしてはほかにも、新世代48Vマイルドハイブリッドシステムの「Mハイブリッド」を設定。種類としては「e SKYACTIV-X」3リットル直列6気筒DOHCガソリンエンジン+モーターと、「e SKYACTIV-D」3.3リットル直列6気筒DOHCディーゼルターボエンジン+モーターという2機種を採用し、駆動レイアウトはFRで仕立てている。

▲プラグインハイブリッド車はフロントフェンダー部にPHEVエンブレムを、リアゲート部にe SKYACTIV PHEVエンブレムを配備
▲プラグインハイブリッド車はフロントフェンダー部にPHEVエンブレムを、リアゲート部にe SKYACTIV PHEVエンブレムを配備

 シャシー面に関しては、前ダブルウィッシュボーン式/後マルチリンク式の懸架機構に、ロードスターで導入したキネマティック・ポスチャー・コントロール(KINEMATIC POSTURE CONTROL=KPC)を採用。コーナリング時にリア内輪に制動をかけることでロールを抑制し、車両姿勢の安定化の向上を成し遂げている。

▲懸架機構にキネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)を組み込み、コーナリング時の車両安定性を高める。写真はホムラ(HOMURA)グレード
▲懸架機構にキネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)を組み込み、コーナリング時の車両安定性を高める。写真はホムラ(HOMURA)グレード

 エクステリアについては、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」のさらなる進化を果たし、自然と調和する日本人の感性を活かしたタフさと緻密さを、その造形を通じて表現する。ボディサイズは全長4745×全幅1890×全高1670~1685mm、ホイールベース2870mmに設定した。

▲自然と調和する日本人の感性を活かしたタフさと緻密さを、スタイリングで表現。ボディサイズは全長4745×全幅1890×全高1670~1685mm、ホイールベース2870mmに設定
▲自然と調和する日本人の感性を活かしたタフさと緻密さを、スタイリングで表現。ボディサイズは全長4745×全幅1890×全高1670~1685mm、ホイールベース2870mmに設定

 2列シートで構成するインテリアは、最新の技術と人間工学を駆使したうえで、日本ならではの職人技を存分に内包。最上級グレードのタクミ(TAKUMI)にはメープルウッドやナッパレザーといった高級素材に、独自の加工を施したテキスタイルとクロームの装飾をあしらって、オリジナリティあふれるキャビン空間を創出する。また、ラゲッジルームは後席使用時で570リットルの容量を確保した。

▲最新の技術と人間工学を駆使したうえで、日本ならではの職人技を存分に内包したインテリア。最上級グレードのタクミ(TAKUMI)にはメープルウッドやナッパレザーといった高級素材に、独自の加工を施したテキスタイルとクロームの装飾をあしらう
▲最新の技術と人間工学を駆使したうえで、日本ならではの職人技を存分に内包したインテリア。最上級グレードのタクミ(TAKUMI)にはメープルウッドやナッパレザーといった高級素材に、独自の加工を施したテキスタイルとクロームの装飾をあしらう

 なお、CX-60は日本でも発売する予定。日本仕様の公開時期は本年4月上旬を予告している。

▲日本仕様のCX-60は本年4月上旬に公開予定
▲日本仕様のCX-60は本年4月上旬に公開予定
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