トヨタ車体は2022年3月10日、1名乗り超小型電気自動車のコムス(COMS)をマイナーチェンジし、4月1日に発売すると発表した。
車両価格は以下の通り。
P・COM:96万300円
B・COMデリバリー:98万4500円
B・COMデッキ:94万500円
B・COMベーシック:79万9700円
今回の改良は、ユーザーからの声に応えて、利便性をより引き上げたことが特徴である。
まず、宅配や宅食などの小口配送サービスをはじめとするユーザーの要望を受け、3 つのバリエーションごとの使われ方に合わせて、最大積載量を従来の30kgからP・COMおよびB・COMデリバリーが45kg、B・COMデッキが90kgへと拡大。1回の積載量をアップすることで拠点への戻り回数の低減を図り、配達時間や移動時間の短縮、そしてコストの削減を実現した。
機能面の向上も見逃せない。充電ケーブルは従来の3mから5mに延長して、使用範囲を拡大。また、オプション設定のキャンバスドアは従来のブラックからグレーに変更する。さらに、パーキングブレーキかけ忘れ/戻し忘れ警告を追加して安全性をより高めた。
パワーユニットは基本的に従来と共通で、最高出力5kW/最大トルク40Nmを発生するモーターをリアアクスルに、駆動用の72V密閉型鉛バッテリー(12V×6個)をフロア下に搭載し、最高速度は60km/hに設定。100Vアース付きコンセントと充電ケーブルを使って約6時間でフル充電となり、一充電走行距離はJC08モード相当で57kmを実現している。