Stellantis(ステランティス)ジャパンは2022年3月22日、アルファロメオのプレミアムSUVのステルヴィオを仕様変更し、4月16日に発売すると発表した。
車種展開は以下の通り。
2.2 TURBO DIESEL Q4 Ti:680万円
2.2 TURBO DIESEL Q4 VELOCE:731万円
2.0 TURBO Q4 VELOCE:771万円
2.9 V6 BI-TURBO QUADRIFOGLIO:1338万円
今回の仕様変更は、全モデルの装備内容を見直すとともに、新グレードとして「Ti」を追加設定したことが特徴である。
まずは新グレードの「Ti」から解説していこう。アルファロメオの高性能車に付けられる伝統的な呼称である“Turismo Internazionale”の頭文字、「Ti」を冠したステルヴィオTiは、元来備わるスポーツ性能と上質さを併せ持つグランドツアラーとしての性格を、よりいっそう際立たせたことが訴求点だ。
外装では、ボディ同色のエクステリアミラーハウジングやTiエンブレム、5ホールデザイン20インチアルミホイール+255/45R20タイヤを専用装備。エレガントな佇まいの中にもフットワークの良さが感じられるスタイリングを実現する。一方、内装ではグレーオークのウッドパネルやナチュラルレザーシート(前席シートヒーター付)、スタンダードオーディオシステム(8スピーカー)を標準で採用。シート色にはブラックのほか専用のチョコレートを設定し、ブラック基調のインテリアと相まって上質なキャビン空間を創出した。
機能面では、オートハイビーム機能付のバイキセノンヘッドライトやステアリングヒーター付スポーツレザーステアリングホイール、Connectシステム(8.8インチタッチディスプレイ、ロータリーパッド、音声認識機能、AM/FMラジオ、Bluetooth(ハンズフリー通話、オーディオストリーミング)、スマートフォン接続(Apple CarPlay/Android Auto対応)、USB端子(iPod/iPhone対応)、ナビゲーションシステムなどの快適装備のほか、トラフィックジャムアシストやハイウェイアシストシステムなどの先進運転安全支援システムを標準で採用。パワートレインは2142cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力210ps/3500rpm、最大トルク470Nm/1750rpm)+電子制御式8速AT+Q4(電子制御式4輪駆動システム)で構成している。
従来グレードのVELOCE(ヴェローチェ)および QUADRIFOGLIO(クアドリフォリオ)の仕様変更に話を移そう。まず、全モデルでルーフレールレス仕様に統一し、クーペのようなルーフラインをより強調する。そして、VELOCEにはボディ同色のエクステリアミラーハウジングや新造形の5ホールデザイン21インチアルミホイール(タイヤは255/40R21サイズ)を新たに装備。さらに、リミテッドスリップディファレンシャル(LSD)を新たに組み込んで、トラクション性能をいっそう向上させた。パワートレインは基本的に従来と共通で、2142cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力210ps/3500rpm、最大トルク470Nm/1750rpm)+電子制御式8速AT+Q4(電子制御式4輪駆動システム)と、1995cc直列4気筒マルチエア16V直噴ツインスクロールターボエンジン(最高出力280ps/5250rpm、最大トルク400Nm/2250rpm)+電子制御式8速AT+Q4(電子制御式4輪駆動システム)を設定している。
一方でQUADRIFOGLIOは、5ホールデザイン専用21インチアルミホイール(タイヤは前255/40R21/後285/35R21サイズ)やブラックテールライト、レザー/アルカンターラステアリングホイール(カーボンインサート)、ホールド性と快適性を両立したスパルコ製カーボンバケットシート(スポーツレザー/アルカンターラ表皮)などを装備し、プレミアム性とダイナミック性能のいっそうの強化を図った。パワートレインは基本的に従来と共通で、2891cc・V型6気筒DOHC24V直噴ツインターボエンジン(最高出力510ps/6500rpm、最大トルク600Nm/2500rpm)+電子制御式8速AT+Q4(電子制御式4輪駆動システム)を搭載している。