トヨタ自動車とSUBARUが新世代電気自動車のトヨタbZ4XとSUBARUソルテラのソフトウェアをアップデートすると発表。急速充電機能の改善や航続距離のメーター表示の変更などを実施。アップデートは本年5月下旬より順次開始
トヨタ自動車とSUBARUは、新世代BEVのトヨタbZ4XとSUBARUソルテラのソフトウェアをアップデートすると発表した。アップデートの実施は、本年5月下旬より順次開始する。
今回のアップデートは、ユーザーからの指摘や問い合わせ、具体的には急速充電性能に関する件(1日あたりの急速充電回数/SOC80%から100%までの充電時間の長さ)、メーター上の航続距離(メーターで残航続距離0㎞になるタイミングが早い)、メーター表示(充電容量表示のわかりづらさ/エアコン使用時における航続距離の大幅減少)に対応したものである。
アップデートの概要は以下の通り。
1.急速充電性能の改善
①1日に急速充電器でフル充電(150kWの急速充電器でバッテリー残量が10%の状態から80%の状態まで充電)できる回数を、現状の2回程度から約2倍に変更
②SOC(State Of Charge=充電状態)80%以上の急速充電時間を約20~30分(外気温によって異なる)に短縮
2.実航続距離表示の改善
航続可能距離(バッファ)のメーター表示が0kmになるタイミングを現状よりも遅らせることで、可視化される航続可能距離を延長。これまでは電欠時即走行不能とならないよう、メーター上の航続可能距離が0㎞であっても余裕を持って充電場所を探すことができるように、メーターには表示されないバッファを多めに設定していた
3.メーター表示の改善
①走行中と充電中を含めて、充電容量を従来のバー表示のみから、%表示を追加
②エアコン使用時の航続可能距離をより実態に合わせた表示に変更
なお、アップデートは既存の車両および今後生産する車両に適用。通信によるアップデートには未対応で、既存のユーザーは販売店に車両を持ち込むことでアップデートが受けられる。