アルピーヌA110の特別仕様車「A110サンレモ73」が日本デビュー。1973年にサンレモ・ラリーを制し、同年の世界ラリー選手権で初のマニュファクチャラーズタイトルを獲得してから50周年を祝うアニバーサリーモデル。日本における販売台数は12台限定。車両価格は1200万円に設定
アルピーヌ・ジャポンは2023年5月18日、A110に特別仕様車の「A110サンレモ73(A110 SAN REMO 73)」をラインアップし、5月18日から28日までアルピーヌ正規販売店にて購入申込を受け付けると発表した。販売台数は全世界200台のうちの12台(右ハンドル7台/左ハンドル5台)限定で、車両価格は1200万円に設定。申込台数が限定台数を上回った場合は抽選、申込が販売台数に達しない場合は通常での販売を予定する。
今回の特別仕様車は、世界ラリー選手権(WRC=World Rally Championship)初年度となる1973年開催のサンレモ・ラリーでA110 1800を駆るジャン-リュック・テリエ(Jean-Luc Thérier)選手が優勝を果たし、また同シーズンに初のマニュファクチャラーズタイトルを獲得してから50周年となることを記念したアニバーサリーモデルで、パワーユニットに1798cc直列4気筒DOHC直噴ターボエンジン(300ps/340Nm)+7速DCTを採用する現行のA110をベースに、サンレモ・ラリーを制したA110 1800をオマージュした専用のアレンジを施したことが特徴である。
まず外装では、ブルーキャディのボディカラーにノワールプロフォンMのルーフアーチおよびレッドコーティングのカーボンファイバールーフ、ブラックとホワイトのボーダー状のグラフィックを採用して、往時のA110 1800のカラーリングを再現。また、“SAN REMO 73”専用デカールやブラックのALPINEエンブレム/リアグレードエンブレム/フロントフェンダー“A”エンブレムを特別装備する。さらに、足もとにはブリリアントホワイトで塗装した18インチGRAND PRIXアロイホイール(タイヤは前205/40R18、後235/40R18)とブラック塗装のブレンボ製ブレーキキャリパーを組み込んだ。
内装に関しては、ブラックのマイクロファイバーのルーフライニング/ダッシュボード/センターコンソールとグレーのステッチを組み合わせたコクピットを基調に、“73 WORLD CHAMPION”の専用ロゴを刺繍したSABELT製軽量モノコックバケットシートやシートスライド/ハーネスアダプター、マイクロファイバー巻きステアリング(ブラックステアリングセンタートリム)、専用フロアマット、外装のカラーリングおよびグラフィックと同イメージで仕立てたドアトリム上部などを特別装備。センター部には“A110 SAN REMO 73”のロゴと限定台数の証となる“000/200”のシリアルナンバーを刻印した専用プレートを配備する。また、7インチマルチファンクションタッチスクリーンおよびミラーリング機能やFOCAL製軽量4スピーカーなどを標準で採用した。
機構面については、アルピーヌシャシーや4輪ハイドロリック・コンプレッション・ストップ、アクティブスポーツエキゾーストシステムなどを採用。特別な内外装とともに、ラリステージの興奮をいつでも感じることができる1台に仕立てている。