コンパクトラグジュアリーSUVのDS3クロスバックがエクステリアデザインを刷新し、車名も「DS3」に改称。パワートレインには1.5リットル“BlueHDi”ディーゼルターボエンジン+EAT8を搭載
Stellantisジャパンは2023年5月23日、DSブランドのコンパクトラグジュアリーSUV「DS3クロスバック」をマイナーチェンジし、合わせて車名を「DS3」に改称して、同日より発売した。グレードは1.5リットル“BlueHDi”ディーゼルターボエンジンを搭載するDS3の1車種のみを用意し、車両価格は509万円に設定する。
今回の改良は、“The art of refinement(洗練の芸術・技巧)”をテーマに、エクステリアデザインの一部変更や機能装備のさらなる拡充などを実施して、よりエレガントで快適なコンパクトSUVへと進化させたことが特徴である。
まずエクステリアは、新デザインのクロームアクセント入りグリルやバンパー、2本縦ラインのデイタイムランニングライトを配して、いっそう洗練度を増したフロントマスクを採用。また、クローム部位の一部をグロスブラックに変更し、よりダイナミックで引き締まったルックスに仕立てる。さらに、左右のテールライトを一筋のラインで結ぶブラックバンドに“DS AUTOMOBILES”のシグネチャーをあしらい、インパクトの強い後ろ姿を創出した。一方、足もとには切削加工とブラック塗装を組み合わせた新タイプの18インチアロイホイール(タイヤは215/55R18サイズ)を装着。ボディカラーは従来から継続するブランバンキーズとクリスタルパールに加えて新色のグリラケとルージュディーバを設定し、いずれもノアールペルラネラ(ブラック)のルーフカラーを採用した。
インテリアに関しては、装備のさらなる充実化を図ることで、より利便性が高くモダンなキャビン空間へと進化させる。センターパネル上部には従来の7インチから10.3インチへと拡大したタッチスクリーンを配し、合わせてコネクテッド機能を備えた最新のインフォテインメントシステム「DS IRIS システム」を新装備。トラフィック情報を入手可能なナビゲーションシステムが利用可能で、また日本語によるボイスコントロール機能に対応して、“OK アイリス”と呼びかけることで、目的地やエアコンの温度設定、電話の発着信、天気予報などを安全かつ快適に操作できる。一方、シートやダッシュボード、ドアトリムにはバサルトブラックの上質なナッパレザーを採用。シートのナッパレザーは、一枚革をステッチと革の癖づけだけで仕上げるフランス伝統の革職人の精巧な技法を応用したウォッチストラップデザインを取り入れ、またダッシュボードとドアトリムには真珠のように美しいパールトップステッチを施す。さらに、センターコンソールなどのクロームには多数のピラミッドが連なるような精緻な文様“クル・ド・パリ”を刻んだ。
パワーユニットには最高出力130ps/3750rpm、最大トルク300Nm/1750rpmを発生する“BlueHDi”1498cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンを搭載。トランスミッションにはEAT8(8速エフィシェントオートマチックトランスミッション)を組み合わせて、前輪を駆動する。また、信号待ちなどでの不要なアイドリングをコントロールするSTART&STOPシステムを採用したほか、ドライブモードとしてエコ /ノーマル/スポーツ/マニュアルを設定。低μ路での走破性を高めるグリップコントロール(サンド/マッド/スノー)も組み込む。WLTCモード燃費は21.0km/リットルを実現した。
先進安全運転支援システムの充実ぶりも見逃せない。DSドライブアシストやDSマトリクスLEDビジョン(配光モード自動切替機能付)、360 °ビジョン(フロント&リアカメラ/フロント&バックソナー)、ヘッドアップディスプレイなどを標準で装備している。