ジープが7名乗り3列シートを備えたミッドサイズSUVのコマンダーに前輪駆動やプレミアムファブリックのインテリアなどを採用することでリーズナブルな車両価格を実現した「ロンジチュード」を設定。販売台数は200台限定
Stellantis(ステランティス)ジャパンは2023年5月31日、7名乗りミッドサイズSUVのジープ・コマンダーに買い得感の高い仕様の「ロンジチュード(Longitude)」をラインアップし、6月17日より発売すると発表した。車両価格は通常モデルのリミテッドより50万円安い547万円に設定。販売台数は200台の限定だ。
今回の限定モデルは、通常モデルのリミテッドと同等の機能装備と2リットル4気筒ターボディーゼルエンジンのパワーユニットを搭載しながら、前輪駆動やプレミアムファブリックのインテリアなどを採用することで、買い得感の高いリーズナブルな車両価格を実現したことが特徴である。
まず外装では、リミテッドと同様にクロームアクセント付グロスブラックフロントグリルやLEDヘッドライト&フォグランプ、オートハイビームヘッドライト、デイタイムランニングランプ、リアフォグランプ、ボディ同色ドアハンドル、クロームウインドウモールディング、クロームアクセント付きブラックルーフレール、ハンズフリーパワーリフトゲートなどを配備したうえで、リミテッドに採用するブラックペイントのルーフやドアミラーをボディ同色に刷新。足もとの18インチアルミホイールはリミテッドを踏襲するが、タイヤは235/55R18 M+Sタイヤに代えて235/55R18オールシーズンタイヤを組み合わせる。ボディカラーは明るく爽やかなパールホワイトトライコート(販売台数100台)と、力強さが際立つブリリアントブラッククリスタルP/C(販売台数100台)の2色を設定した。
3列シートの7名乗り(2/3/2名乗車)で構成するインテリアに関しては、リミテッドに採用する前席8ウェイパワーシートおよび4ウェイパワーランバーサポートから、6ウェイマニュアル調整機構に変更。助手席には可倒機構を内蔵する。一方、60:40分割可倒式2列目シートと50:50分割可倒式3列目シートはリミテッドを踏襲した。シート表皮についてはリミテッドのレザーに代えて、専用のプレミアムファブリックを採用する。また、インテリアカラーはブラックで統一した。先進機能の面では、リミテッドと同様にフルカラー10.25インチマルチビューディスプレイやオーディオナビゲーションシステム(Uconnect)10.1インチタッチパネルモニター、ワイヤレスチャージングパッド、プレミアムエアフィルター、デュアルゾーン温度調整機能付きアオートエアコンなどを標準で装備。音響はスピーカー9基/サブウーハー1基で構成するリミテッドのプレミアムサウンドシステムから、スピーカー6基に変更した。
パワーユニットについてはリミテッドと同様、最高出力170ps/3750rpm、最大トルク350Nm/1750~2500rpmを発生し、排出ガス後処理装置として尿素SCRシステムを組み込む1956cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンと電子制御式9速ATを搭載したうえで、駆動システムをオンデマンド方式4輪駆動から前輪駆動に刷新。燃費性能はWLTCモードでリミテッドの13.9km/リットルから14.5km/リットルへと向上した。
先進安全運転支援システムの充実ぶりもロンジチュードの特徴。STOP&GO機能付アダプティブクルーズコントロールやアクティブレーンマネジメント、ハイウェイアシストシステム、ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション、ParkSenseフロント・リアパークアシスト、ParkSense縦列/並列パークアシスト・アンパークアシスト、Parkviewリアバックアップカメラ、タイヤプレッシャーモニタリングシステム、オートブレーキホールドなどを標準で組み込んでいる。