英国ジャガーは2022年6月29日(現地時間)、限定生産するコンティニュエーションシリーズの「Cタイプ コンティニュエーション(C-TYPE Continuation)」の第1号車がシェイクダウンを終え、ユーザーへのデリバリーに向けて準備が完了したと発表した。
ジャガー・クラシックが手がけたCタイプ コンティニュエーションの第1号車は、1952年6月29日に開催された、総走行距離224マイルのスポーツカーレース「ランス・グランプリ・ミーティング」でスターリング・モス卿が優勝を飾ったオリジナルのCタイプから着想を得て、パステルグリーンのボディカラーにスエードグリーンのレザーシートを組み合わせて製作。そして、同レースの優勝から70周年を迎えた記念すべき日に、Cタイプ コンティニュエーションがシェイクダウンを経て完成に至った。
実際のCタイプ コンティニュエーションの製作に当たっては、オリジナルの設計図、最先端のCAD技術、3000時間におよぶ入念な作業を結集して造られる。第1号車は前述の通りパステルグリーンのボディカラーにスエードグリーンのレザーシートを採用したが、注文時には他にブリティッシュレーシンググリーン/パステルブルー/クリーム/バーチグレー/ブラック/レッド/スエードグリーン/ブロンズメタリック/ガンメタリック/メタリックブルー/シルバーメタリックという計12 タイプのボディカラー、ビスケット/ブラック/ダークブルー/グリーン/ペイルブルー/レッド/タンという計8色のレザーシートから選択可能。また、外装にはホワイトまたはオールドイングリッシュホワイトのラウンデルやジャガーのバッジなどが装着できる。これらの選択の結果は、ジャガー・クラシックのオンラインビジュアライザーで再現が可能だ。
パワーユニットに関しては、ジャガー・クラシックのエンジニアがハンドメイドで組み立てた3.4リットル直列6気筒DOHCエンジンを搭載。燃料供給装置にツインチョークのウェーバー製キャブレターを3連装し、最高出力は220hpを発生する。トランスミッションには、やはりハンドメイドで製作した4速MTを組み合わせた。
なお、Cタイプ コンティニュエーションはFIA公認の車両で、ル・マンやシルバーストーンといった様々なサーキットで開催されるジャガー・クラシック・チャレンジを含む、すべてのFIAヒストリックイベントに参加することが可能だという。