メルセデス・ベンツ日本は6月6日、フルモデルチェンジした「Bクラス」を発表し、同日に予約注文の受付を開始した。車種展開は「B180」(384万円)と「B200d」(422万円)の2車種で構成。ユーザーへの納車はB180が7月頃、B200dが10月頃を予定している。
▲メルセデス・ベンツB180 価格:7SMTC384万円 全長4419×全幅1796×全高1562mm ホイールベース2729mm "Sensual Purity(官能的純粋)"というメルセデス・ベンツの新しい基本思想に基づいてラインやエッジを大幅に削減した輪郭を導入する
今回のフルモデルチェンジで第3世代に移行した新型Bクラスは、先代モデルの広い室内空間と優れたユーティリティという特徴をさらに強化するとともに、よりスポーティかつラグジュアリーなエクステリアデザインと、高い質感および若々しさを感じさせるインテリアデザインを採用する。さらに、最新のマルチメディアシステムや安全運転支援システムも精力的に組み込んだ。
エクステリアについては、"Sensual Purity(官能的純粋)"というメルセデス・ベンツの新しい基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭を採用する。また、上下方向に細いヘッドライトデザイン、低く構えた姿勢のフロントエンド、ボンネットからAピラーとウィンドスクリーンへの流れるような繋がりと、ボディのたくましいショルダーなどによって、スポーティさをいっそう強調した。さらに、リアエンドにもワイド&ローな印象を与える、上下方向に細くて横に長い、2分割型リアコンビネーションランプが組み込まれる。こうしたデザインは空力性能の向上にも貢献し、Cd値(空気抵抗係数)は0.24と優秀な数値を達成した。
▲用途に合わせて多彩にアレンジできるラゲッジルームを採用 容量は通常時の455リットルから1540リットル(VDA方式)にまで拡大する テールゲートを自動で開閉できるフットトランクオープナーも装備した
インテリアに関しては、新型Aクラスのデザインを基本的に踏襲しながら、モダンかつアバンギャルドな雰囲気に仕立てる。まずインストルメントクラスター上方のカウルを廃止し、ワイドスクリーンディスプレイをダッシュボード上部に置くことで、より開放的で横方向のワイドさを強調するデザインを創出。また、ダッシュボードの中央部と助手席前部の一部を切り取ったような凹んだ造形とし、シンプルで室内空間の広さを強調する演出を施した。同時に、5つの円形のエアアウトレットにはジェットエンジンのタービンを思わせるスポーティなアレンジを採用する。アンビエントライトについては、先代モデルの5倍となる全64 色に拡大した。
▲インストルメントクラスター上方のカウルを廃止し、ワイドスクリーンディスプレイをダッシュボード上部に置くことで、より開放的で横方向のワイドさを強調するデザインを創出した ハンドル位置は右
室内空間自体は、広さとユーティリティをさらに強化したことが訴求点となる。前席の室内幅は先代比+33mmの1456mm、フロントのヘッドルームは同+5mmの1052mmを確保。また、リアシートのバックレストには4:2:4分割可倒機構を内蔵し、さまざまな使い方に柔軟に対応することを可能とした。
▲前席の室内幅は先代比+33mmの1456mm、フロントのヘッドルームは同+5mmの1052mmを確保 乗車定員は5名
パワートレインについては、B180に改良版「M282」エンジン(1332cc直4DOHC直噴ガソリンターボ、136ps/200N・m)+7G-DCT(電子制御式7速デュアルクラッチトランスミッション)を、B200dに改良版「OM654q」エンジン(1950cc直4DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボ、150ps/320N・m)+新開発8G-DCT(電子制御式8速デュアルクラッチトランスミッション)を搭載する。シャシー性能にもいっそうの磨きをかけ、さまざまな路面状況での絶大な安定性とスポーティなハンドリングを実現。ボディは軽量化を果たしたうえで、剛性もしっかりと引き上げた。
安全運転支援システムの拡充も注目ポイントだ。進化したレーダーセーフティパッケージのほか、クロスウインドアシスト、アダプティブブレーキ、アテンションアシスト、アクティブパーキングアシストなど最新のシステムを設定。また、対話型インフォテインメントシステムMBUXやMercedes me connectなども標準で装備した。