日産キャラバンに新カスタムコンプリートカーの「AUTECH」が登場

日産モータースポーツ＆カスタマイズがプレミアムスポーティをコンセプトに据えたキャラバン「AUTECH（オーテック）」を発表。内外装にこだわりを尽くした最上の質感を付加

　日産モータースポーツ＆カスタマイズ（旧オーテックジャパン）は2022年7月7日、キャラバンのガソリン車の一部仕様向上に合わせて、同社が手がける特別仕様車の「プロスタイル」、車中泊仕様車の「マルチベッド」および「トランスポーター」、「ライフケアビークル（LV）」シリーズ、「ワークユースビークル」シリーズのガソリン車の一部仕様を変更。さらに、新カスタムコンプリートカーのキャラバンAUTECH（オーテック）を発表した。

　まずはキャラバンAUTECHから解説していこう。
　キャラバンAUTECHは、仕事でもプライベートでもこだわりの1台を求めるユーザーに向けて、キャラバンのダイナミックで力強く存在感あるスタイルに、こだわりを尽くした最上の質感を付加したプレミアムモデルとして開発される。ベース車にはバン・プレミアムGXをチョイスした。

　外装に関しては、AUTECHブランド車共通の表現であるドットパターンのフロントグリルや、ブルーに輝くシグネチャーLEDとシルバーのアクセントが特徴のフロントプロテクター、前後AUTECHエンブレムで構成するAUTECH専用エクステリア、ダーククロムメッキ仕上げのサイドターンランプ付電動格納式リモコンドアミラー、ダーククロム仕上げのメッキバックドアフィニッシャー、LEDヘッドランプ（ハイ／ロービーム、オートレベライザー付）およびLEDフォグランプを特別装備。足もとには、緻密に作り込んだスポークの切削面とセンターキャップまわりのブラック基調で立体感のあるデザインに仕立てた専用5.5JJ×15アルミホイール（タイヤは195/80R15 107/105N LT）を組み込む。また、専用オプションとしてサイドシルプロテクター／リアアンダープロテクター／ルーフスポイラーで構成するエアロパッケージを設定。ボディカラーはダークブルー(P)／ピュアホワイトパール(3P)／ミッドナイトブラック(P)／ダークメタルグレー(M)の4色をラインアップした。

　内装については、海面の波の動きをモチーフにした模様を配するブラックレザレットシート「AUTECH」刺繍（ブルーステッチ）やブラック本革巻ステアリング（ブルーステッチ・ダークサテンクロムフィニッシャー）、本革巻シフトノブ（ブルーステッチ）、ブラックドアトリム、AUTECHエンブレム〈センタークラスター〉、前席吹き出し口加飾（ダークシルバー）で構成するAUTECH専用インテリアを特別装備。また、ダークサテンクロム仕上げのATフィニッシャーや4スピーカーなども設定する。さらに、機能装備としてスライドドアオートクロージャー（両側）＆バックドアオートクロージャーを採用した。

　なお、キャラバンAUTECHではエクステリアのみを専用デザインとした「Exterior Selection（エクステリアセレクション）」も用意。同仕様では、ベース車にワゴンGXも設定している。

　パワーユニットは、ベース車と同様に燃費性能を向上させたガソリエンジンのQR20DE型1998cc直列4気筒DOHCユニット（130ps／18.1kg・m）およびQR25DE型2488cc直列4気筒DOHCユニット（147ps／21.7kg・m）と、ディーゼルエンジンの4N16型2439cc直列4気筒DOHCディーゼルターボユニット（132ps／37.7kg・m）を設定。トランスミッションには7M-ATx（マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速オートマチック）を組み合わせている。

車種展開および車両価格は以下の通りだ。
AUTECHバン QR20DEエンジン搭載車：2WD355万3000円
AUTECHバン 4N16エンジン搭載車：2WD422万700円／4WD452万3200円
AUTECHバン Exterior Selection QR20DEエンジン搭載車：2WD339万200円
AUTECHバン Exterior Selection 4N16エンジン搭載車：2WD405万7900円／4WD436万400円
AUTECHワゴン Exterior Selection QR25DEエンジン搭載車：2WD371万3600円

　特別仕様車「プロスタイル」、車中泊仕様車の「マルチベッド」および「トランスポーター」、「ライフケアビークル（LV）」シリーズ、「ワークユースビークル」シリーズのガソリン車の一部仕様変更に話を移そう。
　変更内容は前記事で紹介したキャラバンと同様で、QR20DEエンジン搭載車とQR25DEエンジン搭載車の燃費の改善、上級グレードへのオーディオおよびハンズフリーフォンコントロール用ステアリングスイッチの追加、カップホルダーの形状変更などを実施。また、車いす仕様車の「チェアキャブ」にユーザーの要望が多かったワンタッチオートスライドドア（助手席側）を追加設定し、また「ワークユースビークル」シリーズでは求めやすい価格設定とした東光冷熱エンジニアリング製の保冷バンをラインアップに加えた。