アルピーヌ・ジャポンは2022年7月12日、A110の特別限定モデル「A110ツール・ド・コルス75(A110 Tour de Corse 75)」を近日中に日本に導入すると発表した。
今回、日本への導入が決定した「A110ツール・ド・コルス75」は、パワーユニットに1798cc直列4気筒DOHC直噴ターボエンジン(300hp/340Nm)+7速DCTを、懸架機構にシャシースポールを採用する通常モデルのA110Sをベースに、1975年開催の世界ラリー選手権第9戦のツール・ド・コルスで激走した№7アルピーヌA110ベルリネットをオマージュして内外装を専用にアレンジした特別仕様車で、本国では本年6月16日に発表される。
アルピーヌA110はツール・ド・コルスにおいて1968年、1970年、1972年、1973年と4回もの優勝を果たしているが、1975年大会では後にプジョー・スポールのレーシングディレクターの任に就くジャン-ピエール・ニコラ(Jean-Pierre Nicolas)がドライブするA110ベルリネット1800が、ベルナール・ダニッシュ(Bernard Darniche)がドライブするランチア・ストラトスHFを相手に激しいバトルを展開。結果的にA110はわずか32秒差で2位フィニッシュとなったが、その猛然たる追い上げは、ラリー・ファンの記憶に強く刻まれた。
この時のA110のカラーリングはイエローが基調。後にル・マン24時間レースで優勝したA442Bや、最初のF1マシンのRS01に引き継がれ、アルピーヌ/ルノーのモータースポーツ史において非常に重要なカラーとなった。そしてA110ツール・ド・コルス75では、イエロー系のジョントゥルヌソルと称するボディカラーに、ブラック系のノワールプロフォンMのルーフおよびフロントフード、ホワイト&ブラックのボーター状の専用サイドデカール、ブリリアントホワイトのGRAND PRIXアロイホイールなどを採用して、往年のA110ベルリネットの外装イメージを再現。また、フロントフェンダーには“TOUR DE CORSE 75”の専用ロゴを配備している。
なお、A110ツール・ド・コルス75の導入時期や車両価格、販売台数などの詳細は後日発表する予定である。