日本への未導入が残念! 欧州で第2世代の新型トヨタC-HRがデビュー

欧州トヨタがコンパクトSUVの新型C-HRを発表。開発・生産は欧州域内で実施。パワートレインには2.0Lおよび1.8Lのハイブリッドと2.0Lのプラグインハイブリッドを設定。日本での販売は現在のところ未定

 トヨタ自動車は2023年6月26日(現地時間)、欧州においてコンパクトSUVの新型C-HRを発表した。

▲欧州トヨタが第2世代となる新型C-HRを発表。ヨーロッパで設計・開発を行い、生産はEU域内で実施する

▲欧州トヨタが第2世代となる新型C-HRを発表。ヨーロッパで設計・開発を行い、生産はEU域内で実施する

 

 約7年ぶりの全面改良で第2世代に移行する新型C-HRは、ヨーロッパで設計・開発を行い、合わせて生産はEU域内で実施する。欧州市場では2024年モデルとして発売する計画だ。

▲エクステリアはフランスに居を構えるトヨタ ヨーロッパ デザイン ディベロップメント「ED²」が担当。ボディサイズは全長4360×全幅1830×全高1570mm/ホイールベース2640mmに設定

▲エクステリアはフランスに居を構えるトヨタ ヨーロッパ デザイン ディベロップメント「ED²」が担当。ボディサイズは全長4360×全幅1830×全高1570mm/ホイールベース2640mmに設定

 

 エクステリアはフランスに居を構えるトヨタ ヨーロッパ デザイン ディベロップメント「ED²」が担当。デザインコンセプトに“a concept car on the road”を掲げ、昨年12月に公開したコンセプトモデルのC-HRプロローグと同様、凝縮感のあるプロポーションやシャープなプレスラインを基調に、コの字型にアレンジしたスリムな造形のLEDヘッドライトにブラックアウトしたグリルを組み合わせた3Dアーキテクチャーのハンマーヘッドフェイスや、静的なラインを放棄してシャープから流動的な動きへと微妙に変化する動きを表現したボディラインとダイヤモンドカットでアレンジしたキャラクターライン、クロスオーバーモデルらしく力強さとボリューム感を強調したボディ下回りに20インチの大径タイヤ&ホイール、リアゲートの後端ラインと一体化させたコンビネーションランプなどを採用して、精密かつ有機的な先進デザインを創出する。ルーフおよびボディ後部を塗り分けたバイトーンのカラーリングや、トヨタ車に初採用のフラッシュドアハンドル、ドライバーが車両に近づくと自動で点灯するバックドアのシグネチャーランプなども印象的だ。ボディサイズは従来型比で35mm幅広く、5mm高く、それ以外はほぼ同寸の全長4360×全幅1830×全高1570mm/ホイールベース2640mmに設定している。

▲静的なラインを放棄してシャープから流動的な動きへと微妙に変化する動きを表現したボディラインとダイヤモンドカットでアレンジしたキャラクターラインを採用。写真は2.0Lプラグインハイブリッドシステムを搭載したGRスポーツ プレミアエディション

▲静的なラインを放棄してシャープから流動的な動きへと微妙に変化する動きを表現したボディラインとダイヤモンドカットでアレンジしたキャラクターラインを採用。写真は2.0Lプラグインハイブリッドシステムを搭載したGRスポーツ プレミアエディション

▲コの字型にアレンジしたスリムな造形のLEDヘッドライトにブラックアウトしたグリルを組み合わせた3Dアーキテクチャーのハンマーヘッドフェイスを導入

▲コの字型にアレンジしたスリムな造形のLEDヘッドライトにブラックアウトしたグリルを組み合わせた3Dアーキテクチャーのハンマーヘッドフェイスを導入

▲フラッシュドアハンドルをトヨタ車として初採用

▲フラッシュドアハンドルをトヨタ車として初採用

▲ルーフおよびボディ後部を塗り分けたバイトーンのカラーリングを設定

▲ルーフおよびボディ後部を塗り分けたバイトーンのカラーリングを設定

▲ドライバーが車両に近づくと自動で点灯するバックドアのシグネチャーランプを装備

▲ドライバーが車両に近づくと自動で点灯するバックドアのシグネチャーランプを装備

▲GRスポーツ プレミアエディションは新造形の20インチアロイホイールを装着。タイヤサイズは245/40R20

▲GRスポーツ プレミアエディションは新造形の20インチアロイホイールを装着。タイヤサイズは245/40R20

 

 インテリアについては、ウイングをモチーフとしたインストルメントパネルに12.3インチのフルデジタルメーターディスプレイや8インチまたは12.3インチのセンターディスプレイなどの先進機構を配備。操作系をドライバー周囲に集約するとともにデザインを刷新して、機能性と使い勝手を大きく引き上げる。室内の開放感を高める赤外線低減コーティングを施したパノラマルーフも設定した。また、専用アプリを入れたスマートフォンを携帯しているだけで車両へのアクセスおよび始動などが行えるデジタルキーシステムを導入。使用する素材にリサイクル素材やアニマルフリー素材を多用したことも訴求点である。

▲ウイングをモチーフとしたインパネに12.3インチのフルデジタルメーターディスプレイや8インチまたは12.3インチのセンターディスプレイなどの先進機構を配備

▲ウイングをモチーフとしたインパネに12.3インチのフルデジタルメーターディスプレイや8インチまたは12.3インチのセンターディスプレイなどの先進機構を配備

▲GRスポーツ プレミアエディションはGRロゴをエンボス加工したスポーツシートを装備

▲GRスポーツ プレミアエディションはGRロゴをエンボス加工したスポーツシートを装備

 

 パワートレインに関しては、1987cc直列4気筒DOHCエンジン(最高出力152HP/6000rpm、最大トルク190Nm/4400~5200rpm)+フロントモーター(最高出力83kW、最大トルク206Nm)+リチウムイオン電池(容量4.08Ah)で構成する2.0LハイブリッドシステムのFFと、同ユニットにリアモーター(最高出力30kW、最大トルク84Nm)を組み合わせた2.0LハイブリッドシステムのAWD-i、1798cc直列4気筒DOHCエンジン(最高出力98HP/5200rpm、最大トルク142Nm/3600rpm)+フロントモーター(最高出力70kW、最大トルク185Nm)+リチウムイオン電池(容量4.08Ah)で構成する1.8LハイブリッドシステムのFF、そして1987cc直列4気筒DOHCエンジン(最高出力152HP/6000rpm、最大トルク190Nm/4400~5200rpm)+フロントモーター(最高出力120kW、最大トルク208Nm)+リチウムイオン電池(容量51.0Ah)で構成する2.0LプラグインハイブリッドシステムのFFを設定。プラグインハイブリッドはEV走行距離で66kmを実現する。また、先進安全運転支援システムとして最新のToyota Safety Senseを全モデルに採用した。

▲プラグインハイブリッドは1987cc直列4気筒DOHCエンジン(152HP/190Nm)+フロントモーター(120kW/208Nm)+リチウムイオン電池(容量51.0Ah)でシステムを構成

▲プラグインハイブリッドは1987cc直列4気筒DOHCエンジン(152HP/190Nm)+フロントモーター(120kW/208Nm)+リチウムイオン電池(容量51.0Ah)でシステムを構成

▲プラグインハイブリッドはEV走行距離で66kmを実現する

▲プラグインハイブリッドはEV走行距離で66kmを実現する

▲2.0Lハイブリッドは1987cc直列4気筒DOHCエンジン(152HP/190Nm)+フロントモーター(83kW/206Nm)+リチウムイオン電池(容量4.08Ah)でシステムを構成するFFと、同ユニットにリアモーター(30kW/84Nm)を組み合わせたAWD-iを設定

▲2.0Lハイブリッドは1987cc直列4気筒DOHCエンジン(152HP/190Nm)+フロントモーター(83kW/206Nm)+リチウムイオン電池(容量4.08Ah)でシステムを構成するFFと、同ユニットにリアモーター(30kW/84Nm)を組み合わせたAWD-iを設定

 

 仕様としてGRスポーツ プレミアエディションとハイプレミアエディションを設定して、ユーザーの選択肢を広げたこともトピックだ。GRスポーツ プレミアエディションはGメッシュパターンのフロントグリルや新デザインの20インチアロイホイール、GRバッジ、リキッドブラック加飾のセンターコンソール、GRバッジ付き本革巻きステアリングホイール、ヘッドアップディスプレイ、JBLプレミアムオーディオシステム、GRロゴエンボス加工付きスポーツシートなどを標準装備。外板色にはプレシャスシルバーとコントラストブラックを組み合わせたバイトーンなどを設定する。一方、ハイプレミアエディションは外板色にサルファーのバイトーンカラーを設定したほか、コントラストサルファーステッチを配したパーフォレーテッドレザーシートやパノラマルーフ、ヘッドアップディスプレイなどを採用した。

▲ハイプレミアエディションは外板色にサルファーのバイトーンカラーをラインアップ

▲ハイプレミアエディションは外板色にサルファーのバイトーンカラーをラインアップ

▲赤外線低減コーティングを施したパノラマルーフを採用

▲赤外線低減コーティングを施したパノラマルーフを採用

▲コントラストサルファーステッチを配したパーフォレーテッドレザーシートを装着

▲コントラストサルファーステッチを配したパーフォレーテッドレザーシートを装着

 

 なお、新型C-HRの日本市場への導入は、現在のところ予定されていない。

 

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