レクサスがラグジュアリークロスオーバーSUV「RX」の一部改良を実施。シームレスな気持ちのいい走りと低燃費を両立した「RX350h」をラインアップに加えるとともに、機能装備のさらなる拡充を敢行
トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスは2023年7月27日、ラグジュアリークロスオーバーSUV「RX」の一部改良を実施し、同日より発売した。
車種展開は以下の通り。
RX500h“F SPORT Performance”(AWD):901万円
RX450h+“version L”(AWD):872万円
RX350h“version L”(2WD):758万円
RX350h“version L”(AWD):796万円
RX350“version L”(2WD):666万円
RX350“version L”(AWD):707万円
RX350“F SPORT”(AWD):707万円
今回の改良は、シームレスな気持ちのいい走りと低燃費を両立した「RX350h」をラインアップに加えるとともに、機能装備のさらなる拡充を図ったことが特徴である。
まず機能装備の面では、RX350にもAdvanced Parkにリモート機能を追加(RX350“version L”に標準装備、RX350“F SPORT”はオプション設定)。また、インテリアイルミパッケージは足元以外の減光制御を抑制し、アンビエントライトの改良を行う。さらに、ワイヤレス充電器は充電可能エリア拡大など充電機能をいっそう向上させた。
新設定のRX350hに話を移そう。パワートレインにはA25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC・D-4Sエンジン(最高出力190ps/6000rpm、最大トルク24.8kg・m/4300~4500rpm)、5NM型フロントモーター(最高出力134kW/最大トルク270Nm)、総電圧259.2Vのニッケル水素電池で構成する2.5Lハイブリッドシステムの2WD(FF)と、同システムに4NM型リアモーター(最高出力40kW/最大トルク121Nm)を組み合わせた2.5LハイブリッドシステムのAWD(E-Four)を搭載。モーターとエンジンの組み合わせによる高いレスポンス、電池性能を向上させた駆動用電池、駆動力特性を見直したハイブリッドシステム制御を上手く使うことで、気持ちのいい走りと低燃費を高次元で両立する。また、AWDは発進時や雪道などの滑りやすい路面において後輪をモーターで駆動することにより安定した走行性能を実現。さらに、前後駆動力配分を100:0~20:80の間で緻密に制御することで、発進時の加速性能とドライバーの意図する優れた旋回安定性を具現化した。燃費性能はWLTCモードで2WDが20.2km/リットル、AWDが18.7km/リットルを成し遂げている。
RX350h以外のパワートレインは従来を踏襲し、RX500h“F SPORT Performance”にT24A-FTS型2393cc直列4気筒DOHC・D-4STインタークーラー付ターボエンジン(最高出力275ps/6000rpm、最大トルク46.9kg・m/2000~3000rpm)+1ZM型フロントモーター(最高出力64kW/最大トルク292Nm)+1YM型リアモーター(最高出力76kW/最大トルク169Nm)+Direct Shift-6AT+バイポーラ型ニッケル水素電池(総電圧288V)で構成する2.4L-T HEV DIRECT4を、RX450h+にA25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC・D-4Sエンジン(最高出力185ps/6000rpm、最大トルク23.2kg・m/3600~3700rpm)+5NM型フロントモーター(最高出力134kW/最大トルク270Nm)+4NM型リアモーター(最高出力40kW/最大トルク121Nm)+電気式無段変速機+リチウムイオン電池(総電力量18.1kWh)で構成する2.5L PHEV E-Fourを、RX350にT24A-FTS型2393cc直列4気筒DOHC・D-4STインタークーラー付ターボエンジン(最高出力279ps/6000rpm、最大トルク43.8kg・m/1700~3600rpm)+Direct Shift-8ATで構成する2.4L-T FF/AWDを採用している。