米国トヨタがGRスープラの2024年モデルを発表。スープラの誕生45周年を記念する特別仕様車「45thアニバーサリーエディション」の設定や、上級モデルの3.0プレミアムへのヘーゼルナッツ内装の追加などを実施
トヨタ自動車の米国部門は2023年8月17日(現地時間)、GRスープラの2024年モデルを発表し、合わせて特別仕様車の「45thアニバーサリーエディション(45th Anniversary Edition)」を900台限定で発売するとアナウンスした。
まずは「45thアニバーサリーエディション」から解説していこう。1978年にデビューした初代トヨタ・セリカXX(A40/A50型系)は、スープラの車名を冠して1979年モデルから米国市場で販売を開始。そして、今回の2024年モデルで45周年を迎えることとなる。それを記念したスペシャルバージョンが、通常モデルの3.0プレミアム(6速iMT/パドルシフト付き8速AT)をベースに特別な内外装を施した45thアニバーサリーエディションとなるわけだ。
ボディカラーに関しては、オレンジ系のミカンブラストとホワイト系のアブソリュートゼロを設定。エクステリアには“Supra”のロゴを配したブラックのサイドグラフィックや手動調整が可能なグロスブラックのアジャスタブルリアスポイラーなどを特別装備する。また、足もとにはマットブラック塗装の19インチ鍛造アルミホイールとブラック塗装のブレーキキャリパーを装着。さらに、エンジンルームにはオレンジ色のストラットタワーブレースを配し、加えてB58型2998cc直列6気筒DOHC24V直噴ツインスクロールターボエンジン(382hp/368 lb.-ft.)のヘッドカバーとTエンブレムにオレンジのアクセント施した。
インテリアについては、ブラックレザートリムおよびブラックレザー表皮スポーツシートやブラック本革巻きチルト/テレスコピック3本スポークステアリングホイール、8.8インチTFTタッチスクリーン、12スピーカーJBL HiFiサラウンドサウンドシステム、フルカラーヘッドアップディスプレイ(HUD)などを標準で採用。また、限定900台であることを示す専用シリアルプレートを装着する。さらに、先進機構としてダイナミックレーダークルーズコントロール(AT車)またはクルーズコントロール(MT車)や、ブラインドスポットモニター(BSM)、リアクロストラフィックアラート(RCTA)、エマージェンシーブレーキ機能付パーキングセンサーなどを装備した。
2024年モデルの特徴に話を移そう。グレードとしては、従来と同様にB58型2998cc直列6気筒DOHC24V直噴ターボエンジン(382hp/368lb.-ft.)を搭載する3.0と3.0プレミアム、B48型1998cc直列4気筒DOHC直噴ツインスクロールターボエンジン(255hp/295lb.-ft.)を搭載する2.0をラインアップ。トランスミッションは3.0系に6速iMTとパドルシフト付き8速ATを、2.0にパドルシフト付き8速ATのみを組み合わせる。
2024年モデルの変更点としては、3.0系に採用するAVS(Adaptive Variable Suspension)の制御の見直しやショックアブソーバーの減衰特性の再チューニングを実施し、ロールバランスと乗り心地をいっそう向上。また、電動パワーステアリングの機械部品とシステムの動作パラメータも再調整を図り、より俊敏なハンドリングを実現する。さらに、アクティブリアスポーツディファレンシャルを3.0系の全車に標準で組み込んだ。
キャビン空間については、3.0プレミアムのレザーインテリアにヘーゼルナッツカラーの内装色およびシートカラーを追加したことがトピック。従来から設定するブラックカラーも選択できる。また、12スピーカーJBL HiFiサラウンドサウンドシステムを標準で採用した。
なお、車両価格は45thアニバーサリーエディションが6万4375ドル(約936万円)、3.0プレミアムが5万7650ドル(約838万円)、3.0が5万4500ドル(約793万円)、2.0が4万5540ドル(約662万円)に設定。発売は本年秋からを予定している。