ベントレーがロングホイールベースバージョンのSUV「ベンテイガ・エクステンデッド・ホイールベース」に贅を尽くしたスペシャルモデルの「マリナー」を設定。ブラックのアクセントが際立つ「ブラックライン」仕様も用意
英国ベントレーは2023年8月18日(現地時間)、ロングホイールベースバージョンのラグジュアリーSUV「ベンテイガ・エクステンデッド・ホイールベース(Bentayga Extended Wheelbase=EWB)」に豪奢なフラッグシップモデルの「マリナー(Mulliner)」を設定した。
ベントレーのビスポーク=注文製作を担う部門であるマリナーが手がけたベンテイガ・エクステンデッド・ホイールベース・マリナーは、同シリーズの新しいフラッグシップモデルに位置する。シートレイアウトは4シーターと4+1(後席中央に小さめのシートを設定)を用意した。
エクステリアに関しては、マリナー独特の“ダブルダイヤモンド”フロントグリルおよびクローム仕上げのフロントロアグリルや、サテンシルバーとボディカラーのツートンミラーキャップを備えたマリナーウィングベントなどを装備。足もとには、ポリッシュ仕上げまたはグレー塗装およびポリッシュ仕上げの専用22インチアロイホイールを装着し、中央部にはホイールが回転しても直立状態を保つセルフレベリングホイールキャップを配した。
ドアを開けると、専用のウェルカムイルミネーションに3次元トレッドプレート、そしてディープパイルのマリナーオーバーマットが乗員を出迎える。キャビン空間はマリナーのデザインシグネチャーであるメインハイド、セカンダリハイド、アクセントカラーハイドのトライトーンスプリットで構成。マリナーが用意するビスポークカラーからの選択も可能で、トライトーンの組み合わせは約4000あまりに及ぶ。一方、インパネとドアトリムには厳選されたカラーを引き立てるグランドブラックの鏡面ポリッシュ仕上げベニヤトリムを配備。また、助手席前のフェイシアにはシルバーのMULLINERレタリングとベンテイガのシルエットを、ドアのウエストレールにはベントレーの“B”を、リアのピクニックトレイにはマリナークロームパターンを重ね合わせた。
シートについては、ハーモニーダイヤモンドキルトパターンを配したオリーブタンレザー表皮を張ったうえで、乗員の体温と路面湿度を感知して暖房、換気、またはその両方を同時に行うかどうかを判断して最適な温熱環境に自動で保つオートクライメート・シートテクノロジーを内蔵する。また、4シーターと4+1のいずれの後席にも、ベントレーエアラインシート仕様を採用。22通りの位置調節が可能で、新しい自動機構感知システムと姿勢調節技術を世界で初めて導入する。リラックスモードではシートを40度近くまでリクライニングでき、同時に助手席は前方に動き、さらにレザーでトリミングしたフットレストが助手席の後ろから展開。一方でビジネスモードでは、シートが最も直立した位置に移動し、移動中の作業をより快適するようアレンジした。
パワーユニットに関しては既存のEWBモデルと同様、4リットルV型8気筒DOHC直噴ツインスクロールターボエンジン(最高出力550ps/6000rpm、最大トルク770Nm/1960~4500rpm)を搭載。トランスミッションには8速ATを組み合わせて4輪を駆動する。性能面では、最高速度が290km/h、0→100km/h加速が4.6秒を実現した。
なお、ベンテイガ・エクステンデッド・ホイールベース・マリナーにはブライトウェアをブラックに代えたブラックライン仕様も用意。ブラックカラーが際立つ内外装や、ブラック基調で統一した専用パーツを採用するなどして、よりシックかつ瀟洒なロングホイールベースSUVモデルに仕立てている。