BMWジャパンは6月24日、最上級ラグジュアリーSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)の新型「X7」を日本に導入し、同日より販売を開始した。納車は8月以降を予定する。
▲BMW X7・xドライブ35d 価格:標準モデル8SAT1079万円/デザインピュアエクセレンス8SAT1206万円/Mスポーツ8SAT1242万円 パワーユニットにはB57D30A型2992cc直6 DOHCディーゼルターボエンジン(265ps/620N・m)を搭載
車種展開は以下の通り。
X7・xドライブ35d:1079万円
X7・xドライブ35d・デザインピュアエクセレンス:1206万円
X7・xドライブ35d・Mスポーツ:1242万円
X7・M50i:1566万円
新型X7は、BMWが誇る本格的なSAVとしての性能を備えながら、BMWのラグジュアリーな世界観を高次元で両立させたXシリーズのフラッグシップモデルである。
▲全長5165×全幅2000×全高1835mm ホイールベース3105mm 車重2420㎏(xドライブ35d) 懸架機構には路面状況を各ホイールのセンサーで感知して必要に応じて上下それぞれ40mmの範囲で車高を自動調整する4輪アダプティブエアサスペンションを採用
まずエクステリアについては、全長5165×全幅2000×全高1835mmの立派な体躯に、全体を水平な直線で形作った堂々たる佇まいを創出する。また、フロントのキドニーグリルは昨今のBMWスポーツモデルのような横型ではなく縦型に近い造形でアレンジし、SAVらしい屈強な印象を際立たせた。さらに、グリルの横に繋がるように配置されたヘッドライトは、地面と水平になるようなフラットかつモダンなデザインで構成。ボディ側面には優美で印象的な1本のキャラクターラインを刻み、クローム加飾を施したガーニッシュとともにシンプルかつ上質なルックスを実現する。M50iには、スポーティさを主張するセリウムグレーのキドニーグリルやミラーキャップ、エアブリーザーなどを装備した。
▲豪華なしつらえに直感的な操作コンセプトを導入したコクピット空間 最新のBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントやBMW コネクテッド・ドライブも設定する 日本仕様のハンドル位置は右
キャビン空間に関しては、3105mmというロングホイールベースを活かした広い室内スペースに、乗車定員6~7名の3列式シートを組み込んだことが特徴となる。6名乗り仕様では2列目に2席の独立したコンフォートシートを装備。また、3列目には分割可倒機構を内蔵し、乗車人数や積載荷物などに応じた多様なアレンジを可能としている。一方、シート表地については厳選した牛革を使ったBMW Individualメリノレザーを標準装備し、さらにセレクトレバーやStart/Stopボタン等に透明度の高いクリスタルを採用することで、インテリア全体でラグジュアリーかつ瀟洒な雰囲気を演出した。
▲ロングホイールベースを活かした広い室内スペースに乗車定員6~7名の3列式シートをセット 6名乗り仕様では2列目に2席の独立したコンフォートシートを装備する
パワーユニットはxドライブ35d系グレードに265ps/620N・mのパワー&トルクを発生するB57D30A型2992cc直列6気筒DOHCディーゼルターボエンジンを、M50iに530ps/750N・mのパワー&トルクを発生するN63B44T3型4395cc・V型8気筒DOHCガソリンツインターボエンジンを搭載する。組み合わせるトランスミッションはxドライブ35dおよびxドライブ35dデザインピュアエクセレンスに8速AT、xドライブ35d・MスポーツおよびM50iに8速スポーツATをセット。駆動機構には前輪と後輪の駆動トルクを素早く正確に、かつ無段階に可変配分するBMW独自のインテリジェント4輪駆動システムであるxドライブを採用した。懸架機構は前ダブルウィッシュボーン式/後インテグラルアーム式で構成し、路面状況を各ホイールのセンサーで感知して必要に応じて上下それぞれ40mmの範囲で車高を自動調整する4輪アダプティブエアサスペンションを装備。さらに、カメラによって進行方向の路面状況を詳細に確認し、サスペンションだけでなくダンパー調整やロール回避を最適化するエグゼクティブドライブプロを組み込んだ。
▲BMW X7・M50i 価格:8SAT1566万円 全長5165×全幅2000×全高1835mm ホイールベース3105mm 車重2580㎏ 搭載エンジンは530ps/750N・mのパワー&トルクを発生するN63B44T3型4395cc・V8DOHCガソリンツインターボ
安全・運転支援機能の高度な拡充も訴求点だ。高速道路での渋滞時にドライバーをサポートする「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援システム」や、35km/h以下での走行時に直近の50m軌跡を記憶して通った道を自動で後退可能な「リバースアシスト」など、最新のシステムを豊富に採用。また、BMW車として初めてトラフィックサインアシスト(速度制限認識)機能を装備し、走行中にドライバーに対して制限速度を通知して安全な走行ができるようサポートする。ほかにも、高性能3眼カメラや高性能プロセッサーおよびレーダー等を活用した先進のアクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)やレーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーンコントロールアシスト、サイドコリジョンプロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロストラフィックウォーニングなどを設定。さらに、最新のBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントやBMW コネクテッド・ドライブも装備している。