ポルシェが人気SUVのカイエンとSUVクーペのカイエン クーペのハイブリッドレンジを拡充。既存のカイエンE-ハイブリッドとカイエン ターボE-ハイブリッドの中間に位置する「カイエンS E-ハイブリッド」を新規にラインアップ。システム総出力519ps(382kW)/システム最大トルク750Nmを発揮するパワーユニットに、総電力量25.9kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。EV走行距離は最大90kmを実現
ポルシェ ジャパンは2023年9月26日、SUVのカイエンとSUVクーペのカイエン クーペに新グレードの「S E-ハイブリッド」をラインアップし、同日より予約受注を開始した。
車両価格は以下の通り。
カイエンS E-ハイブリッド:1591万円
カイエンS E-ハイブリッド クーペ:1656万円
新設定の「S E-ハイブリッド」グレードは、最高出力304ps/最大トルク420Nmを発生する2995cc・V型6気筒DOHC直噴ターボエンジンに最高出力130kW/最大トルク460Nmを発生する電気モーターを組み合わせてシステム総出力470ps(346kW)/システム最大トルク650Nmを発揮するパワーユニットに8速ティプトロニックSトランスミッション、そして総電力量25.9kWhのリチウムイオンバッテリーを採用する既存の「E-ハイブリッド」グレードと、最高出力599ps/800Nmを発生する3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボエンジンに最高出力130kW/最大トルク460Nmを発生する電気モーターを組み合わせてシステム総出力739ps(544kW)/システム最大トルク950Nmを発揮するパワーユニットに専用セッティングの8速ティプトロニックSトランスミッション、そして総電力量25.9kWhのリチウムイオンバッテリーを採用する「ターボE-ハイブリッド」の中間に位置し、実用性とパフォーマンスの絶妙なバランスをハイレベルで実現したことが特徴である。
肝心のパワートレインには、最高出力353ps/5000~6500rpm、最大トルク500Nm/1450~4500rpmを発生する2995cc・V型6気筒DOHC直噴ターボエンジンに、最高出力130kW/最大トルク460Nmを発生する電気モーターを組み合わせて、システム総出力519ps(382kW)/システム最大トルク750Nmを発揮するパワーユニットに、専用セッティングの8速ティプトロニックSトランスミッション、そして総電力量25.9kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。EV走行距離は、欧州WLTPモードで最大90kmを実現。また、11kWの車載充電器を装備して充電時の効率性を高める。性能面では0→100km/h加速が4.7秒、最高速度が263km/hを成し遂げた。
足回りに関しては、2チャンバーおよび2バルブ技術のフルロードベアリングエアスプリングストラットを採用したアダプティブエアサスペンションを標準装備したことがトピック。快適な乗り心地とスポーティなハンドリングを、より高次元で両立させる。また、ノーマル、スポーツ、スポーツプラス、オフロードの4モードが選択できるポルシェアクティブサスペンションマネジメントシステム(PASM)も採用した。
エクステリアについては、新世代のマトリクスLEDヘッドライトやセンター部と左右を膨らませたボンネット、アーチを強めた左右のフェンダー、立体的にデザインされたリアコンビネーションランプ、ナンバープレートホルダーを一体化したリアエプロンなど、既存のカイエンのモデルレンジとシームレスに融合させたうえで、20インチのカイエンSホイールやブラッシュステンレススチール製デュアルツインテールパイプなどを標準で採用。また、20/21/22インチの多様なホイールやエクステンデッド(ハイグロスブラック)およびSportDesignのエクステリアパッケージ、HDマトリックスLEDヘッドライトなど、豊富なオプションを選択可能とした。
内包するインテリアは、既存のカイエンと同様に完全にデジタル化されたディスプレイや多彩なカスタマイズ、直感的な操作性などの導入を実施。内装の仕様としてはブラックのパーシャルレザーインテリアを標準で採用し、フロントシートはカイエンS E-ハイブリッドに8Way電動調節機能付きコンフォートシートを、カイエンS E-ハイブリッド クーペに8Way電動調節機能付きスポーツシートを配備する。また、走行モード選択用のモードスイッチを備えるスポーツクロノパッケージ、ステンレススチール製ペダルパッド、シルバーシェイド塗装仕上げのディアマールインテリアパッケージなどを採用。ポルシェドライバーエクスペリエンスやポルシェコミュニケーションマネジメントシステム(PCM)といった先進の機能装備も組み込んでいる。