ジャガーが内燃機関を搭載した最終モデルとなるピュアスポーツカー「Fタイプ」の限定モデル「ZPエディション」を発表。ボディタイプはクーペとコンバーチブルを設定し、販売台数は世界限定150台。日本にはクーペのみを12台導入
英国JLR(旧ジャガー・ランドローバー)は2023年10月11日(現地時間)、ジャガー最後の内燃エンジン搭載スポーツカーとなる特別仕様車の「Fタイプ ZPエディション(F-TYPE ZP EDITION)」を発表した。販売台数は世界限定150台に設定する。
今回の特別仕様車は、4999cc・V型8気筒DOHCスーパーチャージャーエンジン(575ps/700Nm)を搭載するP575のクーペとコンバーチブルをベースに、1961年にスタートした“プロジェクトZP”の名のもと、モータースポーツシーンで活躍した2台の「Eタイプ」のレーシングカーから着想を得た特別な内外装を、パーソナライゼーション部門のSVビスポークの手によって纏わせたことが特徴である。
仕様としては、2タイプを設定する。1つはオウルトンブルー・グロスのボディカラーに、マーズレッドとエボニーのデュオトーン・レザーインテリアを組み合わせた仕様で、グラハム・ヒル選手がオウルトンパークで勝利を収めた車両を再現。もう1つはクリスタルグレイ・グロスのボディカラーに、ネイビーブルーとエボニーのデュオトーン・レザーインテリアを組み合わせた仕様で、クリスタルパレスで勝利を収めたロイ・サルヴァドリ選手のスピリットを表現する。どちらの仕様も、ドアには手作業によるポーセリン・ホワイトグロスのレーシングスタイル・ラウンデルを配し、さらに同じくポーセリン・ホワイトグロスで彩ったフロントグリルサラウンドを装着した。
また、フルーテッドシートパターンの専用インテリアや、グロスブラックのエクステリア・アクセント、グロスブラックのブレーキキャリパー、“ZP EDITION”のフェンダーバッジ、グロスブラック・ダイヤモンドターンド仕上げの20インチ鍛造アロイホイール、“F-TYPE ZP EDITION”のスクリプトを配したトレッドプレートとダッシュボードなどを特別装備。そして、“ONE OF 150”と刻印したSVビスポークのコミッショニングプレートを組み込んでいる。
なお、日本にはクーペのみを、各仕様6台ずつの計12台導入。車両価格は2363万円に設定している。