商品改良を図って訴求力を高めたメルセデス・ベンツGLBが日本上陸

メルセデス・ベンツがGLBをマイナーチェンジ。エクステリアの刷新や機能装備のアップデートなどを実施して7シータージャストサイズSUVとしての魅力度をアップ。グレードはGLB180とGLB200d 4MATICを設定

 メルセデス・ベンツ日本は2023年11月17日、7シータージャストサイズSUVのGLBを商品改良し、同日より発売した。

▲メルセデス・ベンツGLB200d 4MATIC AMGライン 価格:8DCTC694万円+AMGラインパッケージ59万円 全長4660×全幅1845×全高1700mm ホイールベース2830mm 車重1820㎏ 乗車定員7名 WLTCモード燃費15.8km/リットル 写真のボディカラーはマウンテングレー

▲メルセデス・ベンツGLB200d 4MATIC AMGライン 価格:8DCTC694万円+AMGラインパッケージ59万円 全長4660×全幅1845×全高1700mm ホイールベース2830mm 車重1820㎏ 乗車定員7名 WLTCモード燃費15.8km/リットル 写真のボディカラーはマウンテングレー

 

車種展開は以下の通り。

GLB180:638万円

GLB200d 4MATIC:694万円

▲メルセデス・ベンツGLB180 価格:7DCT638万円 全長4640×全幅1835×全高1700mm ホイールベース2830mm 車重1610kg 乗車定員7名 WLTCモード燃費13.4km/リットル 写真のボディカラーはパタゴニアレッド

▲メルセデス・ベンツGLB180 価格:7DCT638万円 全長4640×全幅1835×全高1700mm ホイールベース2830mm 車重1610kg 乗車定員7名 WLTCモード燃費13.4km/リットル 写真のボディカラーはパタゴニアレッド

 

 今回の改良は、エクステリアの刷新や機能装備のアップデートなどを実施して、3列シートのジャストサイズSUVとしての訴求力をいっそう向上させたことが特徴である。

 まずデザイン面では、“Sensual Purity(官能的純粋)”という近年のメルセデス・ベンツの基本思想に基づきながら、スポーティさをより強調したことが訴求点だ。フロントマスクはメルセデス・ベンツのSUVに共通する特徴的なデザインのルーバーを配備。AMGラインパッケージではクローム仕上げのダイヤモンドパターンを無数に散りばめたシングルルーバーのフロントグリルを採用する。また、SUVらしさを主張する新造形のバンパーを装備し、AMGラインパッケージでは下部に広がる台形とその両サイドにも大きく開口するようなデザインを採用することで、いっそうアグレッシブかつパワフルなマスクに仕立てる。さらに、LEDヘッドライトはよりシャープなデザインに刷新した。

 一方でリアビューは、スポーティかつ安定感のある新デザインのディフューザーや、シャープな造形のコンビネーションランプなどを組み込んで、より印象的な後ろ姿を創出。足もとには全モデルで新デザインのアルミホイールを採用し、CLB180とGLB200d 4MATICの標準仕様には18インチアルミホイール(01R)+235/55R18タイヤを、AMGラインパッケージには20インチAMGアルミホイール(RVU)+235/45R20タイヤを配備する。また、ボディカラーの新色としてスペクトラルブルーとローズゴールドの2タイプを追加設定した。

▲フロントグリルにはメルセデス・ベンツのSUVに共通する特徴的なデザインのルーバーを装備

▲フロントグリルにはメルセデス・ベンツのSUVに共通する特徴的なデザインのルーバーを装備

▲AMGラインパッケージではクローム仕上げのダイヤモンドパターンを無数に散りばめたシングルルーバーのグリルを採用

▲AMGラインパッケージではクローム仕上げのダイヤモンドパターンを無数に散りばめたシングルルーバーのグリルを採用

▲LEDヘッドライトはよりシャープなデザインに刷新

▲LEDヘッドライトはよりシャープなデザインに刷新

▲リアビューはスポーティかつ安定感のある新デザインのディフューザーや、シャープな造形のコンビネーションランプなどを組み込んでより印象的な後ろ姿を演出

▲リアビューはスポーティかつ安定感のある新デザインのディフューザーや、シャープな造形のコンビネーションランプなどを組み込んでより印象的な後ろ姿を演出

▲足もとには全モデルで新デザインのアルミホイールを採用。CLB180とGLB200d 4MATICの標準仕様には18インチアルミホイール(写真・左)を、AMGラインパッケージには20インチAMGアルミホイール(同・右)を装着

▲足もとには全モデルで新デザインのアルミホイールを採用。CLB180とGLB200d 4MATICの標準仕様には18インチアルミホイール(写真・左)を、AMGラインパッケージには20インチAMGアルミホイール(同・右)を装着

▲新ボディカラーとしてスペクトラルブルーとローズゴールドの2タイプを追加

▲新ボディカラーとしてスペクトラルブルーとローズゴールドの2タイプを追加

 

 インテリアに関しては、インストルメントクラスター上方のカウルを廃止し、代わってワイドスクリーンディスプレイを配置したダッシュボードや、ジェットエンジンのタービンを思わせる印象的な造形でアレンジした5つの円形エアアウトレットなどを踏襲したうえで、新世代の本革巻きステアリングホイールを採用。オプションのAMGラインパッケージでは、3本のツインスポークにより近未来的なスポーティさを演出する。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能も組み込んだ。また、従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していたアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを装備。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくてもドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手が向上する。さらに、センターコンソールに設けていたタッチパッドを廃止し、よりすっきりとしたコクピットに仕立てた。

 シートについては、標準仕様にコンフォートシートを、AMGラインパッケージにスポーツシートを設定。表皮のレザーARTICO/ファブリックの中央部には、100%リサイクルから得られた原料を使用するファブリックを採用した。

 装備面では、最新の対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」の搭載がトピック。自然対話式音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロールや各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応する。また、メルセデス・ベンツの最新世代のナビゲーションシステムとMBUX AR(Augmented Reality=拡張現実)ナビゲーションをオプションで設定。従来は目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされたが、新世代ではそれに加えて車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される。一方、安全性を高めるアイテムとして交通状況に応じてハイビームとロービームを切り替え、ヘッドライトの照射範囲を自動で調整してあらゆる状況下において常に最大限の視界を確保する先進ライトシステムのアダプティブハイビームアシストを標準で装備。さらに、快適性を高めるアイテムとしてブルメスター社と共同開発したハイパフォーマンススピーカーを搭載するBurmesterサラウンドサウンドシステムをオプションで設定した。

▲最新の対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」を設定。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲最新の対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」を設定。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲リムに静電容量式センサーを備えたパッドを配する新世代のステアリングホイールを採用。写真・左が標準仕様の本革巻きステアリング、同・右がAMGラインパッケージの本革巻きスポーツステアリング

▲リムに静電容量式センサーを備えたパッドを配する新世代のステアリングホイールを採用。写真・左が標準仕様の本革巻きステアリング、同・右がAMGラインパッケージの本革巻きスポーツステアリング

▲センターコンソールに設けていたタッチパッドを廃止し、よりすっきりとしたコクピットに仕立る

▲センターコンソールに設けていたタッチパッドを廃止し、よりすっきりとしたコクピットに仕立る

▲Burmesterサラウンドサウンドシステムをオプションで用意

▲Burmesterサラウンドサウンドシステムをオプションで用意

▲標準仕様にはコンフォートシート(写真・上)を、AMGラインパッケージにはスポーツシート(同・下)を装着

▲標準仕様にはコンフォートシート(写真・上)を、AMGラインパッケージにはスポーツシート(同・下)を装着

▲2列目にはリクライニング機能とスライド機能、3列目へのイージーエントリー機能を内蔵した40:20:40分割可倒式シートを、3列目にはフロア内に収納可能な50:50分割可倒式シートを配備

▲2列目にはリクライニング機能とスライド機能、3列目へのイージーエントリー機能を内蔵した40:20:40分割可倒式シートを、3列目にはフロア内に収納可能な50:50分割可倒式シートを配備

▲荷室容量は3列目席使用時で130リットル、2・3列目席をフルに倒した状態で1680リットルの容量を確保

▲荷室容量は3列目席使用時で130リットル、2・3列目席をフルに倒した状態で1680リットルの容量を確保

 

 パワートレインについては、GLB180が“M282”1331cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力136ps/5500rpm、最大トルク200Nm/1460~4000rpm)+7G-DCT(電子制御式7速AT)を搭載して前輪を駆動。一方でGLB200d 4MATICは “OM654q”1949cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力150ps/3400~4400rpm、最大トルク320Nm/1400~3200rpm)+8G-DCT(電子制御式8速AT)を搭載し、駆動機構には可変トルク配分型4WDの4マチックを採用する。また、バランスのよい標準設定の「Comfort」、燃費向上を優先する「Eco」、スポーティな走りを演じる「Sport」、滑りやすい路面で力強いトラクションを実現する「Offroad」(GLB200d 4MATICのみに設定)、そしてドライバーの好みでエンジン、トランスミッション、ステアリングの特性などを設定できる「Individual」が選択可能なDYNAMIC SELECT(ダイナミックセレクト)を採用。さらに、走行状況に合わせて減衰力を自動調整する電子制御ダンパーを組み込んだアダプティブダンピングシステム付サスペンションをオプションで設定した。

▲GLB180には“M282”1331cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(136ps/200Nm)を搭載

▲GLB180には“M282”1331cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(136ps/200Nm)を搭載

▲GLB200d 4MATICには“OM654q”1949cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(150ps/320Nm)を採用

▲GLB200d 4MATICには“OM654q”1949cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(150ps/320Nm)を採用

▲Comfort/Eco/Sport/Offroad(GLB200d 4MATICのみ)/Individualの選択が可能なDYNAMIC SELECTを装備

▲Comfort/Eco/Sport/Offroad(GLB200d 4MATICのみ)/Individualの選択が可能なDYNAMIC SELECTを装備

▲快適な乗り心地と軽快なハンドリングを実現するアダプティブダンピングシステム付サスペンションをオプションで用意

▲快適な乗り心地と軽快なハンドリングを実現するアダプティブダンピングシステム付サスペンションをオプションで用意

 

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