三菱自動車がデリカD:5に特別仕様車「CHAMONIX(シャモニー)」を設定。合わせて先進安全装備の拡充をメインとしたデリカD:5シリーズ全体の改良を敢行
三菱自動車は2023年11月24日、オールラウンドミニバンのデリカD:5に特別仕様車の「CHAMONIX(シャモニー)」を設定し、合わせてデリカD:5シリーズ全体の一部改良を実施して、同日より発売した。
車種展開は以下の通り。
■デリカD:5
M:415万6900円
G:425万8100円
Gパワーパッケージ:449万4600円
P:460万1300円
特別仕様車 シャモニー 電動サイドステップ非装着車:455万7300円
特別仕様車 シャモニー 電動サイドステップ装着車:465万6300円
■デリカD:5アーバンギア
G:438万5700円
Gパワーパッケージ:462万2200円
まずは特別仕様車の「CHAMONIX」から解説していこう。
「CHAMONIX」は2023年開催の東京オートサロンや大阪オートメッセで展示したコンセプトカー「SNOW SURVIVOR」から着想を得た特別仕様車で、最上級のPグレードをベースに専用の内外装デザインを施して、アウトドアアクティビティをより快適に楽しめるスペシャルなモデルに仕立てたことが特徴である。
エクステリアでは、フロントグリルやポジションランプガーニッシュ、フォグランプベゼル、ドアミラーカバー、アウタードアハンドルをブラックマイカで統一するとともに、前後のスキッドプレートをチタニウムグレーメタリックでアレンジして精悍なスタイリングを創出。足もとには、ブラック塗装の18インチアルミホイール(タイヤは225/55R18サイズ)を装着する。また、テールゲートに配した「CHAMONIX」の専用デカールには雪山に生える針葉樹をイメージした専用色のグリーンを採用し、合わせてフロントフェンダーにはカモフラージュ柄をベースにグリーンの車名ロゴを載せたデカールを配して、アウトドアシーンに映えるルックスを実現した。ボディカラーは専用色のホワイトダイヤモンド×ブラックマイカとブラックダイヤモンド×ブラックマイカのほか、グラファイトグレーメタリック×ブラックマイカを設定している。
インテリアについては、アウトドアアクティビティでの使い勝手を考慮した専用コンビネーション表皮を張ったことがトピック。雪や水滴のついたウェアのままでも気軽に乗り込めるように撥水機能を付加したスエード調素材と合成皮革を採用したほか、心地よい手触り、滑りにくい立体的なボーダーキルティング形状にシルバーステッチを施すなど、機能性とともにデザイン性にもこだわったシートに仕立てる。また、インストルメントパネルやドアトリムにはシートと同様にシルバーステッチをあしらい、統一感のあるキャビン空間を演出。さらに、ルーフビームガーニッシュの天井照明を専用のホワイトとし、合わせてオーナメントパネルとアクセントパネルには木目調バール杢を採用するなど、インテリアの質感をいっそう向上させた。
「CHAMONIX」の魅力度を一段と高める専用オプション「CHAMONIXコンプリートパッケージ」を設定した点も見逃せない。専用色のグリーンで彩ったドアミラーカバーやエンジンフードエンブレム、カモフラージュ柄のボディサイドデカールなど、オートサロンに出展した「SNOW SURVIVOR」を想起させる専用のオリジナルアクセサリーを採用。さらに、ブラックライトがドア開時に点灯してフロアマットのカモフラージュ柄とCHAMONIXロゴが浮かび上がる専用ブラックライトイルミフロアマットを設定した。
デリカD:5シリーズ全体の改良内容に話を移そう。
メインの変更は先進安全装備の拡充で、マルチアラウンドモニターと自動防眩ルームミラー(マルチアラウンドモニター付)を全車に標準装備して、車両周辺の状況確認とスムーズで安全な駐車をサポートする。また、Pグレードと特別仕様車のCHAMONIXにはアクセルペダルとブレーキペダルにアルミペダルを配備した。
パワートレインは基本的に従来と共通で、2267cc直列4気筒DOHCコモンレール式DI-Dインタークーラー付ターボディーゼルエンジン(145ps/38.7kg・m)+8速スポーツモードATを搭載。駆動機構にはAWC(All Wheel Control)思想に基づいた三菱自動車独自の電子制御4WDシステムを採用している。