アルファロメオのスポーツサルーンのジュリアとプレミアムSUVのステルヴィオの高性能バージョン「クアドリフォリオ」がマイナーチェンジ。メカニカルLSDの新採用や機能装備の拡充、内装仕様の変更などを敢行
Stellantisジャパンは2023年11月28日、アルファロメオのスポーツサルーンのジュリアとプレミアムSUVのステルヴィオの高性能モデル「クアドリフォリオ(Quadrifoglio)」を仕様変更して発売した。
車両価格は以下の通り。
ジュリア・クアドリフォリオ:1340万円
ステルヴィオ・クアドリフォリオ:1383万円
今回の仕様変更の最大のトピックは、スポーツドライビング時においてドライバーの意図した通りの走りを実現するメカニカル・リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD)をクアドリフォリオとして初搭載した点にある。コーナリング時に後輪左右の速度差を制御することでエンジントルクを無駄なく路面へと伝達し、コントロール性や安定性をいっそう高めている。
一方で機能装備の面では、12.3インチのデジタルクラスターメーターを新たに採用したことが訴求点。既に採用している通常グレードのジュリアおよびステルヴィオの表示パターン「Evolved」「Relax」「Heritage」に加え、クアドリフォリオでは「Race」を設定する。Raceレイアウトではスポーツドライビングに不可欠なレブカウンター、スピードメーター、マニュアル走行時のシフトランプといった情報を中央に集約。また、レイアウトをカスタマイズし、追加情報をサイドダイヤルに配置することも可能とした。
インテリアの一部仕様変更を図ったことも特徴で、クアドリフォリオ専用となるカーボンファイバー3D仕上げのパネルを新たに採用。従来のカーボンパネルに比べてカーボンの織り目が立体的に表現され、独特の触感を持つマットな仕上がりとなっている。
パワートレインは基本的に従来と共通で、ジュリア・クアドリフォリオが2891cc・V型6気筒DOHC24V直噴ツインターボエンジン(最高出力510ps/6500rpm、最大トルク600Nm/2550rpm)+電子制御式8速ATを搭載して後輪を駆動。ステルヴィオ・クアドリフォリオは同ユニット(最大トルクの発生回転数は2500rpmにセット)にQ4(電子制御式4輪駆動システム)を組み合わせている。