2023年12月7日、日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会(実行委員長:加藤哲也)は、2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーを発表した。11月に時点で10ベストカーに選出されたモデルの中から対象に選ばれたモデルはトヨタ・プリウスだった。
最初に10ベストカーを改めて紹介しておこう(ノミネートのリスト順)。
・SUBARUクロストレック
・トヨタ・アルファード/ヴェルファイア
・トヨタ・プリウス
・日産セレナ
・ホンダZR-V
・三菱デリカミニ
・アバルト500e
・BMW・X1
・マセラティ・グレカーレ
・フォルクスワーゲン(VW)ID.4
今回の投票は、本賞にふさわしいクルマを3台選び、10点/4点/2点を配点する方式に変更(前回は5台に25点を配点、トップ1台に10点を配点)され、デザイン・オブ・ザ・イヤー、テクノロジー・オブ・ザ・イヤーにふさわしいクルマを1台ずつ選出というと方式になった。
タレントのおぎやはぎさん、ラジオDJのサッシャさんの司会で開票が進み、10名の開票が終わった時点の途中集計でトヨタ・プリウスが56点を獲得してトップに立った。2位にBMW・X1(34点)、3位ホンダZR-V(24点)という展開だった。
開票20名が経過した時点の順位はプリウス(126点)、ZR-V(52点)、X1(46点)と、プリウスが順調に得点を伸ばし、2位と3位が逆転した。デザイン部門とテクノロジー部門の途中経過発表はない。
60名の審査委員の投票を集計すると、360点を獲得したトヨタ・プリウスがトップ。2位のX1に210点のもの得点差をつけてのダントツの大賞受賞だった。
加藤実行委員長は「プリウスはハイブリッド技術が一般化したいま、プリウスがハイブリッドの代名詞的存在である必要はないという意見が豊田会長から出たそうです。それを覆したのが開発者の熱意。結果、大胆なデザイン、低重心、ロングホイールベースでダイナミズムを突き詰めた」と授賞式の中でコメントした。
かつて、「21世紀に間に合いました。」というキャッチコピーをひっさげて登場した、ハイブリッドの先駆車の初代トヨタ・プリウス。いまやその「ハイブリッドの代名詞」から脱却し、クルマ好きな人々が求める魅力を追求することで、より多くの方から「愛されるクルマ、すなわち愛車」となるような存在として生まれ変わった5代目トヨタ・プリウスはまさにイヤーカーにふさわしい存在といえるだろう。