至高のSUVのメルセデス・マイバッハGLSがマイナーチェンジ。新アレンジのフロントアンダーガードおよびリアコンビネーションランプの採用や機能装備の拡充などを実施
メルセデス・ベンツ日本は2023年12月14日、メルセデス・マイバッハGLSの商品改良を実施し、同日より発売した。グレードはGLS600 4MATICのみの展開で、車両価格は3220万円に設定する。
今回の改良は、前後デザインの一部変更や機能装備の拡充などを図って、 “マイバッハ”を名乗るにふさわしい本質的なラグジュリーをより高レベルで表現したことが特徴である。
まずエクステリアでは、ピンストライプをモチーフとした繊細な縦ルーバーをあしらったハイグロスクロームグリルや、グリル中央上部に配した“MAYBACH”のロゴ、メルセデス・ベンツのSUVで唯一配備した“スリーポインテッドスター”のボンネットマスコットなどを踏襲したうえで、新アレンジのフロントアンダーガードを採用。また、スリーポインテッドスター下部とリアバンパー上部を走る2本のクロームトリムで水平基調のデザインを表現したリアビューには、内部デザインを刷新したLEDコンビネーションランプを組み込む。足もとには、鍛造23インチマイバッハアルミホイールR65(タイヤは前285/40/後325/35R23サイズ)を配備した。
インテリアに関しては、後席位置をベースモデルのGLSより120mm後方に配した3名掛けリアシートを標準で、2名乗車の左右独立リアシートをオプション(ファーストクラスパッケージ)で装備。また、シート表皮にはダイヤモンドステッチ入りナッパレザーの新タイプを採用する。一方、トリムには標準のアンスラサイトオークウッドのほか、オプションでブラウンオールナットウッドとハイグロスブラックフローイングラインピアノラッカーウッドを設定。内装およびシートカラーはブラックを標準で、マホガニーブラウン/マキアートベージュとクリスタルホワイト/シルバーグレーをオプションでラインアップした。機能装備の面では、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)およびMBUX ARナビゲーションを配した高度なデジタル技術を採用。ダッシュボードには12.3インチワイドディスプレイと12.3インチコックピットディスプレイを装備し、これを1枚のガラスカバーで融合することで先進的な造形を具現化する。また、Offroadモードの際に360°カメラシステムを使ってメディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像(フロントタイヤとその操舵方向を含む)を仮想的に映し出すトランスペアレントボンネットを採用した。
パワートレインに関しては、“M177”3982cc・V型8気筒DOHC直噴ガソリンツインターボエンジン(最高出力557ps/6000~6500rpm、最大トルク770Nm/2500~4500rpm)+ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター、モーター出力16kW/250Nm)/48V電気システム/リチウムイオンバッテリー+9G-TRONIC(電子制御9速AT)を搭載。駆動機構には、前後100:0~0:100の連続可変トルク配分を行う4WDシステムの4MATICを採用した。
シャシー面については、AIRMATICのシステムをベースに4輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加し、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別制御することが可能なE-ACTIVE BODY CONTROLを標準で組み込んでいる。