クロスオーバーEVの日産アリアのNISMOモデルが初公開

日産が東京オートサロン2024において「アリアNISMO」を披露。通常モデルのアリアB6/B9 e-4ORCEをベースに、電動パワートレインの出力アップや空力性能の向上、専用シャシーおよび電動駆動4輪制御技術の採用、NISMO専用シートの装着などを実施。正式発表は今春を予定

 日産自動車は2024年1月12日、東京オートサロン2024において100%電気自動車のクロスオーバーEV「アリア(ARIYA)」のNISMOモデルとなる「アリアNISMO(ARIYA NISMO)」を初公開した。グレードはNISMO B6 e-4ORCEとNISMO B9 e-4ORCEを設定。市販モデルの正式発表は今春を予定する。

▲日産が東京オートサロン2024においてクロスオーバーEV「アリア(ARIYA)」のNISMOモデルとなる「アリアNISMO(ARIYA NISMO)」を初公開

▲日産が東京オートサロン2024においてクロスオーバーEV「アリア(ARIYA)」のNISMOモデルとなる「アリアNISMO(ARIYA NISMO)」を初公開

 

 今回公開されたアリアNISMOは、通常モデルのアリアB6 e-4ORCEおよびB9 e-4ORCEをベースに、電動パワートレインの出力アップや空力性能の向上、専用シャシーおよび電動駆動4輪制御技術の採用、NISMO専用シートの装着などを実施して、より高性能でスポーティな、EV NISMOのフラグシップモデルに仕立てたことが特徴である。

▲グレードはNISMO B6 e-4ORCEとNISMO B9 e-4ORCEをラインアップ。市販モデルの正式発表は今春を予定する。ボディサイズは全長4650×全幅1850×全高1650~1660mm/ホイールベース2775mmに設定

▲グレードはNISMO B6 e-4ORCEとNISMO B9 e-4ORCEをラインアップ。市販モデルの正式発表は今春を予定する。ボディサイズは全長4650×全幅1850×全高1650~1660mm/ホイールベース2775mmに設定

 

 まずパワートレインついては、モーターの最高出力をベース車比で約10%向上させたことがトピック。NISMO B6 e-4ORCEではベース車の250kWから270kWに、NISMO B9 e-4ORCEではベース車の290kWから320kWに出力アップする。最大トルクはNISMO B6 e-4ORCEが560Nm、NISMO B9 e-4ORCEが600Nmと、ベース車と同数値。組み合わせるリチウムイオンバッテリーの総電力量も、NISMO B6 e-4ORCEが66kWh、NISMO B9 e-4ORCEが91kWhと、ベース車を踏襲する。一方でNISMO専用の加速チューニングを施し、アリアの持つ圧倒的な動力性能をさらに引き上げ、気持ちのよい加速を実現。EV NISMOならではのパフォーマンスやFormula Eマシンの高揚感を彷彿とさせるEVサウンドも、オプションで設定した。

▲モーターの最高出力をベース車比で約10%向上。NISMO B6 e-4ORCEではベース車の250kWから270kWに、NISMO B9 e-4ORCEではベース車の290kWから320kWにアップする

▲モーターの最高出力をベース車比で約10%向上。NISMO B6 e-4ORCEではベース車の250kWから270kWに、NISMO B9 e-4ORCEではベース車の290kWから320kWにアップする

 

 シャシーを構成する各部品にも、NISMO専用のチューニングを実施。車両の安定性と回頭性を高め、軽快でなめらかな走りを具現化する。さらに、電動駆動4輪制御技術にもNISMO専用のセッティングを施した「NISMO tuned e-4ORCE」を採用し、限界走行時においてより高いライントレース性を実現する。足もとには、専用セッティングのミシュランPILOT SPORT EVタイヤ(サイズは255/45ZR20)と軽量かつ高剛性な20インチアルミホイールを装着した。

▲シャシーを構成する各部品にも、NISMO専用のチューニングを実施。車両の安定性と回頭性を高め、軽快でなめらかな走りを具現化する

▲シャシーを構成する各部品にも、NISMO専用のチューニングを実施。車両の安定性と回頭性を高め、軽快でなめらかな走りを具現化する

▲足もとには専用セッティングのミシュランPILOT SPORT EVタイヤ(サイズは255/45ZR20)と軽量かつ高剛性な20インチアルミホイールを装着

▲足もとには専用セッティングのミシュランPILOT SPORT EVタイヤ(サイズは255/45ZR20)と軽量かつ高剛性な20インチアルミホイールを装着

 

 エクステリアについては、エアロダイナミクス性能を高めるNISMOらしいダイナミズムを体現したことが訴求点。空力性能を向上させるためにレースカーの知見を数多く取り入れ、EVとして特に重要な空気抵抗の低減とダウンフォースの向上を、高い次元で両立させる。実車を見ると、赤いアクセントラインを入れた前後アンダースポイラーおよびサイドシルプロテクターやドアミラー、リアゲート後端に配したスポイラー、専用アレンジのフロントグリル、整流効果を高めるリアディフューザーなどが確認できる。ボディサイズはベース車比で55mm長く、それ以外は同寸の全長4650×全幅1850×全高1650~1660mm/ホイールベース2775mmに設定。車重はNISMO B6 e-4ORCEが2080kg、NISMO B9 e-4ORCEが2210kg~2220kgに仕立てている。

▲エアロダイナミクス性能を高めるNISMOらしいダイナミズムを体現。空力性能を向上させるためにレースカーの知見を数多く取り入れ、EVとして特に重要な空気抵抗の低減とダウンフォースの向上を高い次元で両立させる

▲エアロダイナミクス性能を高めるNISMOらしいダイナミズムを体現。空力性能を向上させるためにレースカーの知見を数多く取り入れ、EVとして特に重要な空気抵抗の低減とダウンフォースの向上を高い次元で両立させる

▲赤いアクセントラインを入れた専用デザインの前後アンダースポイラーおよびサイドシルプロテクターやドアミラーを装備

▲赤いアクセントラインを入れた専用デザインの前後アンダースポイラーおよびサイドシルプロテクターやドアミラーを装備

▲リアゲート後端には専用スポイラーを装着

▲リアゲート後端には専用スポイラーを装着

▲リアディフューザーにはNISMOロゴを入れる

▲リアディフューザーにはNISMOロゴを入れる

 

 インテリアに関しては、高い質感と高揚感を誘うデザインを採用して、EV NISMOのフラグシップモデルらしいキャビン空間を創出する。ステアリングにはセンターマーク入りのDシェイプタイプを配し、合わせてブラック基調のハプティクススイッチ付き木目調フィニッシャーにはNISMOロゴを配備する。エクステリアと同様、インパネセンターやアームレストなどに赤いアクセントラインを入れて、NISMOモデルらしさを強調したことも特徴だ。一方でシートについては、スエードと合皮のコンビネーション表皮を張ったうえでレッドのステッチを入れたNISMO専用シートを装着。前席にはNISMOロゴも刻んでいる。

▲インテリアには高い質感と高揚感を誘うデザインを採用。エクステリアと同様、インパネセンターやアームレストなどに赤いアクセントラインを入れて、NISMOモデルらしさを強調する。ステアリングにはセンターマーク入りのDシェイプタイプを装着

▲インテリアには高い質感と高揚感を誘うデザインを採用。エクステリアと同様、インパネセンターやアームレストなどに赤いアクセントラインを入れて、NISMOモデルらしさを強調する。ステアリングにはセンターマーク入りのDシェイプタイプを装着

▲ブラック基調のハプティクススイッチ付き木目調フィニッシャーにはNISMOロゴを配備する

▲ブラック基調のハプティクススイッチ付き木目調フィニッシャーにはNISMOロゴを配備する

▲スエードと合皮のコンビネーション表皮を張ったうえでレッドのステッチを入れたNISMO専用シートを装着。前席にはNISMOロゴを入れる

▲スエードと合皮のコンビネーション表皮を張ったうえでレッドのステッチを入れたNISMO専用シートを装着。前席にはNISMOロゴを入れる

▲ラゲッジスペースはベース車と同レベルの容量を確保する

▲ラゲッジスペースはベース車と同レベルの容量を確保する

 

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