レクサスがバッテリーEV専用モデルのレクサスRZ450eに特別仕様車の「F SPORT Performance」を設定。空力と走りの性能を徹底的に鍛え上げ、機能に根差したスペシャルなデザインを具現化。販売台数は100台限定
トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスは2024年1月12日、バッテリーEV(BEV)専用モデルのRZ450eに特別仕様車の「F SPORT Performance」をラインアップし、同日から2月19日まで全国のレクサス店にて抽選申し込みを受け付け、当選者には2月22日以降に連絡の上、商談を開始すると発表した。車両価格は1180万円の設定で、販売台数は100台限定。発売は本年3月下旬以降を予定している。
今回の特別仕様車は、レクサスが東京オートサロン2023に出展した、BEVならではの走りやカスタマイズの楽しさを追求するコンセプトカー「RZ SPORT CONCEPT」を市販モデルに昇華させた1台。ベース車には前1XM型モーター(150kW/266Nm)/後1YM型モーター(80kW/169Nm)およびモーターを制御するインバーター、ギアなどの駆動系トランスアクスルを一体化したコンパクトで高効率な「eAxle(イーアクスル)」を前後に搭載してAWDを構成し、総電力量71.4kWhのリチウムイオンバッテリーをフロア下に配した通常モデルのRZ450eを据え、エアレース・パイロットの室屋義秀選手、レーシングドライバーの佐々木雅弘選手とともに、空力と走りの性能を徹底して鍛え上げ、機能に根差したデザインを具現化したことが特徴である。
まず外装では、室屋選手との技術交流から得られた知見を活かし、航空機に用いられている空力技術を応用した17点の専用エアロパーツを採用。具体的には、カーボンスポイラー(フロントロア/フロントサイド/リアロア)やカーボンフードバルジ、カーボンウイング(ルーフ/リア)、カーボンルーフ、カーボンターニングペイン(フロント/リア)、専用ドア下モールなどを組み込み、ダウンフォースを増加させるなどより高い空力性能を実現する。また、カーボンヘッドランプベゼルや大型アーチモール、専用オート電動格納式ドアミラー(ブラック+ブルーアクセント[広角・運転席自動防眩・リバース連動チルトダウン・メモリー・ヒーター付])、“F SPORT Performance”エンブレムなどを装備して特別感を強調。足もとには、ENKEI製の専用マットブラック塗装21インチアルミホイール(タイヤは前255/40/後295/35R21サイズ)と専用ブルーブレーキキャリパー(フロントLEXUSロゴ入り)を装着した。さらに、ボディカラーには光と影が織りなす静寂の銀世界から着想を得た「HAKUGIN(白銀)」とブラックのコントラストが際立つカラーリングに、ブルーのアクセントを配備。きめ細やかな粒子感で美しい造形を際立たせるマットホワイトの新たな質感を追求するとともに、BEVのクリーンさを想起させるブルーのアクセントカラーを取り入れることで、スポーティな印象をよりいっそう際立たせる。ボディサイズについては、ベース車比で55mm長く、70mm幅広く、10mm低く、トレッドが前50mm/後40mm広い全長4860×全幅1965×全高1625mm/トレッド前1660×後1660mmに設定した。
内装に関しては、新設定のブラック×ブルーの専用インテリアカラーを採用して、外装とトータルコーディネートしたことが訴求点。装備としては、ブラック+ブルーステッチ/“F SPORT Performance”エンブレム付のパドルシフト付合成皮革ステアリングや、ブラック+ブルーアクセントのダイヤル式シフト、マイクロジオメトリックパターンフィルムを貼ったセンターコンソール、ブラックベゼルのフロントカップホルダー、ブルーアクセント入りインストルメントパネル、ブラックのルーフヘッドライニング、ブラック+ブルーステッチのドアトリム、“F SPORT Performance”専用ロゴ入りスカッフプレート、アルミ製スポーツペダル&フットレストなどを採用する。また、シートにはブラック+ブルーステッチを配するウルトラスエード表皮を張った。