英国アストンマーティンは7月10日(現地時間)、「DBS GTザガート(DBS GT Zagato)」の最終的な生産仕様のエクステリアを垣間見ることのできるイメージスケッチを公開した。
▲アストンマーティンは2020年に生産開始を予定する「DBS GTザガート」の最終的なエクステリアイメージを公開した フロントセクションでは新デザインの"ダイナミック"グリルが目を引く 奥に写るのはDB4 GT ザガート コンティニュエーション
ザガート生誕 100 周年を記念するモデルでもあるDBS GTザガートは、DB4 GT ザガート コンティニュエーション(DB4 GT Zagato Continuation)との2台で構成する「アストンマーティンDBZセンテナリー・コレクション(DBZ Centenary Collection)」のうちの1台で、19台限定で製造される。生産開始は2020年を予定。価格は税別で600万ポンド(約8億2000万円)だ。
アストンマーティンとザガートのデザインチームが手がけたDBS GTザガートの最新版イメージスケッチは、同車のデザイン要素の一部を明確に示している。まずフロントセクションでは、新たにデザインされた"ダイナミック"グリルが目を引く。このグリルには108個のダイヤモンド形状のカーボンファイバー製ピースが組み込まれ、フラットな面を構成。フロントエンドに美しいシルエットを与えている。左右端に抑揚を設け、かつ中央部に大きなエアアウトレットを設置したロングノーズのなかには、高性能な5.2l・V12ツインターボエンジンを搭載した。
▲ブラックで彩ったシングルピースの大型カーボンファイバールーフを採用 リアウィンドウ部を覆う構造のため、後方視界をサポートするデジタルリアビューミラーを設定した
トップを見ると、ブラックで彩ったシングルピースの大型カーボンファイバールーフに惹きつけられる。リアウィンドウ部を覆う構造のため、カメラによる車両後方の映像がルームミラーに映し出されるデジタルリアビューミラーを設定した。DB4 GTザガートをオマージュしたダブルバブル形状も、クルマ好きにはこたえられない演出だ。組み合わせるサイドビューは、フロントからリアへとつながる流麗なボディラインに印象的なレリーフ、力強い造形を描くリアホイール周辺などによって、パワフルかつ優雅なフォルムを創出した。
▲リアビューはルーフラインおよびリアフェンダーから連なる後端セクションや空力特性を向上させるアンダーカウルなどが印象的 停車時でも今すぐ動き出しそうな躍動的な造形だ
リアビューでは、ルーフラインおよびリアフェンダーから連なる後端セクションや横一列にアレンジしたコンビネーションランプおよびガーニッシュ、空力特性を向上させるアンダーカウルなどが特徴。その美しく、かつワイドスタンスなデザインは、停車時でも今すぐ動き出しそうな、躍動感あふれる印象をもたらしている。