マツダのクロスオーバーSUVのラージ商品群第3弾「CX-70」が米国で発表。「Passion Pursuer(情熱の探求者)」をコンセプトに、マツダらしいひと中心の思想による走る歓びと環境安全性能の両立に加えて、活動的なユーザーのライフスタイルと合致するようなデザインと機能性を備えた2列シートミッドサイズSUVに仕立てる
マツダの北米事業を統括するマツダ・ノースアメリカン・オペレーションズ(Mazda North American Operations)は2024年1月30日(現地時間)、新型2列シートミッドサイズクロスオーバーSUVの「CX-70」を初公開した。
マツダはグローバルに需要が高いSUV市場において、ラージ商品4車種(CX-60とCX-80の主要導入市場は欧州、日本、その他地域。CX-70とCX-90の主要導入市場は北米、その他地域)を設定する予定。CX-70は、2022年導入のCX-60、2023年導入のCX-90に続く、“走る歓び”と“環境安全性能”を大幅に進化させたラージ商品群の第3弾に位置する。ラージ商品群の導入により、各市場の特性や顧客ニーズに応えるSUVラインアップを拡充することで、マツダはビジネスおよびブランドのさらなる成長を図る計画だ。
今回発表されたCX-70は、北米市場のユーザーのニーズを踏まえて新たに開発した新型クロスオーバーSUVで、「Passion Pursuer(情熱の探求者)」をコンセプトに、マツダらしいひと中心の思想による走る歓びと環境安全性能の両立に加えて、活動的なユーザーのライフスタイルと合致するようなデザインと機能性を備えた新世代の2列シートミッドサイズSUVに仕立てている。北米市場への導入は、今春に開始する予定だ。
車両デザインはマツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」に基づく生命感を表現したことが訴求点。また、力強い造形の前後バンパーや新デザインの21インチおよび19インチのアルミホイール、各所に施した黒色パーツなどによって、ダイナミックかつ精悍なSUVスタイルを創出した。
内装については、鮮やかさと深みをあわせもつ赤系色のバーガンディを基調としたインテリアを新たに採用し、アクティブなライフスタイルを表現。ほかにブラックやグレージュ、タンの内装カラーを設定する。また、キャビンスペースでは乗員全員にとっての快適な室内環境の演出に注力。全席において室内空間を広げるとともに、ロングドライブでも疲れにくい設定のシートを配備した。さらに、運転に必要な情報を直感的に認識できるドライビングディスプレイや多様な情報を表示する最新のセンターディスプレイなどを採用して、ドライビング時の安心・安全と利便性を高める。一方で荷室空間には、後方開口部からスイッチ操作で2列目シートを倒すことができる、電気式のリモートフォールド機能を導入。また、2列目シート折り畳み時でもリアの掃き出し口からフラットになる床面や、常備品などを入れる3つの床下収納スペースなどを組み込む。トレーラーの連結をサポートするトレーラーヒッチビューを装備するとともに、5000lbsのけん引能力や1500W給電機能などを実現して、活動的なユーザーをサポートするようアレンジしたことも、新型CX-70のアピールポイントである。
パワートレインに関しては、3.3リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンにM Hybrid Boostを組み合わせた「e-SKYACTIV G3.3」と、2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」の2種類を設定。後輪駆動ベースの新世代車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」との組み合わせにより、意のままにクルマを操る愉しさと優れた環境性能の両立を具現化した。
ひとを中心に考えるマツダ独自の高度運転支援技術コンセプト「MAZDA CO-PILOT CONCEPT」に基づき、先進安全運転支援システムのさらなる拡充を図ったこともトピックで、最新の「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)緊急停止支援機能付」を新規に採用する。CTS使用時に手放し運転やドライバーの閉眼および脇見を検出した場合、ドライバーへの注意喚起を段階的に実施。注意喚起をしてもドライバーの状態に変化がない場合は、車両の減速・停止を支援する機能を有している。