フォルクスワーゲンが商品改良したゴルフRのカモフラージュ車両をオーストリアのツェル アム ゼーで開催されたアイスレースの場で一般公開。氷上のトラックを走行して最新の4輪駆動システムの高性能ぶりを披露。量産バージョンは今夏に発表予定
独フォルクスワーゲンは2024年1月27日(現地時間)、今年で誕生50周年を迎える第8世代のゴルフのマイナーチェンジモデルで、ハイパフォーマンスグレードに位置する「ゴルフR」のカモフラージュ車両をオーストリアのツェル アム ゼーで開催されたアイスレースの舞台で一般公開した。
氷上のトラックに現れた改良版ゴルフRのカモフラージュ車両からは、ゴルフとして初めて採用するイルミネーション付きVWロゴや新デザインのLEDヘッドライトおよびLEDリアコンビネーションランプ、開口部の形状を刷新した新造形のバンパー、大型のルーフスポイラー、R伝統のブルーブレーキキャリパー、ブラック塗装のアルミホイールなどが確認できる。
また、ゴルフRのカモフラージュ車両は、モータースポーツ界のレジェンドであるハンス=ヨアヒム・シュトゥック(Hans-Joachim Stuck)氏と、世界ラリークロス選手権で6度のチャンピオンに輝いたヨハン・クリストファーソン(Johan Kristoffersson)氏のドライブで氷雪路におけるスポーツ走行を実施。高性能なエンジンに最新の4輪駆動システムを組み合わせたゴルフRは、低μ路を確実なトラクションで、かつダイナミックに駆け抜けた。シュトック氏は「アイスレースは、まさにスペクタクルなショーです。一般のドライバーはこのような状況でスノーチェーンを装着するのでしょうが、私たちレーシングドライバーにとっては、ここからが本当の楽しみが始まります」とコメント。また、クリストファーソン氏は「最新のゴルフのステアリングを初めて握りましたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。ゴルフRはまだ正式には発表されていませんが、カモフラージュが施されたこのRモデルは、真のスポーツカーであり、Rブランドのファンの方々は大いに期待して良いと思います」と語った。
なお、アイスレースの場ではゴルフRのほかに改良版のゴルフGTI、ゴルフeHybrid、ゴルフGTEも走行。進化したパフォーマンスを観客に披露する。また、フォルクスワーゲンRの責任者であるラインホルト・イヴェンツ(Reinhold Ivenz)氏は、「フォルクスワーゲンRはフォルクスワーゲンのプレミアムパフォーマンスブランドであり、20年以上にわたってスポーティさとダイナミックなパフォーマンスを象徴する存在となってきました。ここで行われたアイスレースでは、過去と未来が出会います。ここでカモフラージュされたゴルフRが、量産バージョンとなってこの夏に皆様に初公開できるのを今から楽しみにしています」とコメントしている。