アウディが上級プレアミムSUVのQ7およびSQ7をマイナーチェンジ。エクステリアデザインの一部変更や先進機能のアップデート、装備アイテムの拡充などを実施して、フラッグシップSUVとしての存在感をアップ
独アウディは2024年1月30日(現地時間)、上級プレアミムSUVのQ7およびSQ7の改良モデルを発表した。
第2世代のアウディQ7は2015年にデビューし、2019年には最初のマイナーチェンジを実施。そして今回、エクステリアデザインの一部変更や先進機能のアップデート、装備アイテムの拡充などをメインとした2度目の商品改良を行った。
まずエクステリアでは、フロントおよびリアビューのデザインを刷新したことがトピック。垂直方向またはL字アクセントを組み込むハニカム形状のインレイを配した八角形のアウディシングルフレームグリルや新造形のバンパーおよびインテークを装着するとともに、デイタイムランニングライトのシグネチャーをよりシャープにしたLEDヘッドライトと、グラフィックを変更したリアコンビネーションランプを配備して、いっそう上質で存在感あふれるSUVルックを創出する。また、Q7シリーズとしては初となるレーザーハイビーム付HDマトリクスLEDヘッドライトやデジタルOLED(有機EL)リアコンビネーションランプを設定。さらに、S lineエクステリアパッケージを一目で識別できるよう、ベースモデルのフロントバンパー、ドアトリム、ディフューザーの一部にはコントラストカラーを採用し、一方でS lineには専用のアレンジを施してスポーティさを強調した。足もとに20インチから22インチまでの新デザインのアルミホイールを5種類設定したことも、改良モデルの訴求点である。
インテリアについては、従来の高品質かつシックな内装デザインと7名乗りの3列式シートレイアウト(3列目シートを省いた5名乗りも選択可)を踏襲したうえで、9種類のインレイや印象的なコントラストステッチを入れたシートなどを設定して、いっそうユーザーの好みに合わせたカスタマイズを可能とする。また、機能面ではSpotifyやAmazon musicなどサードパーティの人気アプリを搭載し、直接使用できるようにアレンジ。さらにドライバーアシスタンスシステムに関しては、とくに車両周囲の状況を表示する機能をアップグレードして、利便性をより高めた。
パワートレインは、Q7に最高出力231ps/最大トルク500Nmを発生する3リットルV型6気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンの45TDIと、最高出力286ps/最大トルク600Nmを発生する同エンジンの50TDI、最高出力340ps/最大トルク500Nmを発生する3リットルV型6気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジンの55TFSIを設定。いずれもベルト駆動式オルタネータースターターとリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドシステムを組み込み、またトランスミッションには専用セッティングの8速ティプトロニックを、駆動機構には4WDシステムのクワトロを採用する。足回りには、標準でスチール製スプリングサスペンションを、オプションで連続可変連続可変アダプティブダンピングシステムを備える電子制御式エアサスペンション(アダプティブエアサスペンション)を設定した。
一方でSQ7には、最高出力507ps/最大トルク770Nmを発生する4リットルV型8気筒DOHC直噴ガソリンツインターボエンジンの4.0TFSIを搭載。エンジンの低負荷時に8つのシリンダーのうち4つのシリンダーを休止させるシリンダーオンデマンド(cod) を組み込んで燃料消費を低減し、またトランスミッションには専用セッティングの8速ティプトロニックを、駆動機構には4WDシステムのクワトロを採用する。足回りには連続可変連続可変アダプティブダンピングシステムを備えるアダプティブエアサスペンションプラスを配し、合わせて走行安定性をより高めるオールホイールステアリングを標準装備。オプションとしてアドバンストサスペンションパッケージを設定し、このパッケージを選択した際はコーナリング性能を向上させるスポーツディファレンシャルも組み込まれる。
なお、日本向けのQ7およびSQ7の導入時期や車両価格などに関しては、後日アウディ ジャパンからアナウンスされる予定である。