ホンダは7月18日、軽ハイトワゴンのN-WGN(エヌワゴン)/N-WGNカスタムを全面改良し、8月9日に発売すると発表した。
▲ホンダN-WGN・Lホンダセンシング(FF) 価格:CVT133万9200円 全長3395×全幅1475×全高1675mm ホイールベース2520mm 車重850kg 乗車定員4名 パワートレインはS07B型658cc直列3気筒DOHC12V(58ps/6.6kg・m)+CVT ボディカラーはソリッド系が9色、ツートンカラー系が4色をラインアップ 写真はホライズンシーブルー・パール+ホワイト
車種展開は以下の通り。
■N-WGN
Gホンダセンシング:FF127万4400円/4WD140万5080円
Lホンダセンシング:FF133万9200円/4WD146万9880円
Lターボ・ホンダセンシング:FF150万1200円/4WD163万1880円
■N-WGNカスタム
Gホンダセンシング:FF151万2000円/4WD164万2680円
Lホンダセンシング:FF158万7600円/4WD171万8280円
Lターボ・ホンダセンシング:FF166万3200円/4WD179万3880円
▲N-WGNはフロントからドア、リアゲートまでを張りのある滑らかな面で構成 円形状のヘッドライトと相まって暮らしに馴染む親しみやすさと安心感を表現した
第2世代となるN-WGN/N-WGNカスタムは、Nシリーズの提案する"Nのある豊かな生活"という想いのもとに、生活に一番大切なものを見極め、その本質的価値を徹底的に磨き上げるというクルマづくりの考え方から、安全性能と使い勝手をさらに追求。ユーザーの毎日の暮らしに馴染み、誰もが心地よく使え、親しみやすさを感じるクルマを目指して開発された。
▲さまざまな体格のドライバーが最適な運転姿勢を確保できるよう、運転席ハイトアジャスターに加えてホンダの軽自動車で初となるテレスコピック&チルトステアリング機構を装備した
▲ブラウンを基調にシート表皮はアイボリー、背面をブラウンとすることで室内空間に馴染み、広さと心地よさを創出する
まずN-WGNのエクステリアについては、フロントからドア、リアゲートまでを張りのある滑らかな面で構成。すっきりと見えながら室内の広さを感じさせる箱型のボディは、円形状のヘッドライトと相まって、暮らしに馴染む親しみやすさと安心感を表現した。一方でN-WGNカスタムでは、N-WGNの基本的なデザイン手法を踏襲しながら、大胆に強調した前後バンパーなどにより、力強いたたずまいと、細部まで精巧に形作ったヘッドライトやグリルにより、大人の感性に響く質感の高さを演出した。
▲ホンダN-WGNカスタム・Lホンダセンシング(FF) 価格:CVT158万7600円 全長3395×全幅1475×全高1705mm ホイールベース2520mm 車重850kg 乗車定員4名 ボディカラーはソリッド系が7色、ツートンカラー系が4色をラインアップ 写真はクリスタルブラック・パール
N-WGNのインテリアに関しては、ブラウンを基調にシート表皮はアイボリー、背面をブラウンとすることで室内空間に馴染み、広さと心地よさを創出。N-WGNカスタムでは、ブラックを基調としながら、しっとりとした光沢感のチタン調ガーニッシュなどを組み合わせることで上質かつ精悍な空間を具現化する。またN-WGNシリーズ全体では、さまざまな体格のドライバーが最適な運転姿勢を確保できるよう、運転席ハイトアジャスターに加えてホンダの軽自動車で初となるテレスコピック&チルトステアリング機構を標準装備。さらに、ドアの開口部とフロアとの段差を少なくしたことで足運びがしやすく、同時に運転席のシート座面高を乗降時の腰の上下運動を最小限とする位置に設定し、乗降性をいっそう高めた。
▲N-WGNカスタムでは大胆に強調した前後バンパーやカラードサイドシルガーニッシュ、クリアレンズのフルLEDリアコンビネーションランプなどにより、力強いたたずまいと大人の感性に響く質感の高さを表現した
利便性の向上も訴求点だ。N-BOXのプラットフォームと共通の特許技術「センタータンクレイアウト」により、低床で大空間のキャビンスペースを実現したうえで、助手席前に設けた小物を置けるトレーのほか、足もとのセンターロアーボックス、後席下のトレーなど、収納スペースを効果的に配置。また、運転席から手が届く位置にUSBジャックを設定し、毎日の運転における使い勝手の良さをいっそう向上させた。一方でラゲッジスぺースについては、重い荷物を載せやすいよう低床化し、同時に備え付けのボードを使うことで上下2段の積み分けを可能とする。さらに、ボードを残したままリアシートを倒せば上段の荷室に奥行が生まれるほか、ボードをリアシートの背面に収納すれば高さのある荷物も積み込めるなど、シーンに合わせてアレンジできる工夫を凝らした。
▲ブラックを基調としながら、しっとりとした光沢感のチタン調ガーニッシュなどを組み合わせることで上質かつ精悍なキャビン空間を演出する
▲起毛調のトリコット生地にプライムスムース張りのサイドサポートを採用したカスタム専用のシートを装着
運転支援機能に関しては、先進のホンダセンシング(Honda SENSING)を全車に標準で装備したうえで、ホンダセンシング自体のさらなる進化を実施。従来の8つの機能(衝突軽減ブレーキ[CMBS]/誤発進抑制機能/歩行者事故低減ステアリング/先行車発進お知らせ機能/標識認識機能/路外逸脱抑制機能/渋滞追従機能付ACC[アダプティブクルーズコントロール]/LKAS[車線維持支援システム])に加え、後方誤発進抑制機能とオートハイビームを設定する。また、衝突軽減ブレーキ[CMBS]は軽乗用車初となる横断自転車に対応。同時に、街灯のない夜間の歩行者検知も進化させた。
▲ラゲッジスぺースは重い荷物を載せやすいよう低床化 さらに備え付けのボードを使うことで上下2段の積み分けを可能とした
駐停車支援機能の拡充もアピールポイントだ。ホンダの軽で初の標準装備となるパーキングセンサーシステムは、リアバンパーに搭載した4つの超音波センサーでクルマ後方の障害物の接近を検知し、アラーム音とメーターディスプレイ表示でドライバーに認識させる。また、オートブレーキホールド機能はスイッチを押してシステムを作動させると、坂道や信号待ちなどで停止した際、ドライバーがブレーキペダルから足を離しても停車状態を保持できるシステム。アクセルペダルを踏み込むことでブレーキを自動解除し、再発進が可能となる。さらに、電子制御パーキングブレーキはスイッチを引き上げるだけで作動し、アクセルを踏むと自動解除される仕組みだ。
▲リアバンパーに搭載した4つの超音波センサーでクルマ後方の障害物の接近を検知し、アラーム音とメーターディスプレイ表示でドライバーに認識させるパーキングセンサーシステムを標準装備
パワーユニットについては、ホンダの軽自動車用の最新エンジンであるS07B型658cc直列3気筒DOHC12Vの自然吸気(58ps/6.6kg・m)とターボチャージャー付(64ps/10.6kg・m)という2機種を用意。トランスミッションには自然吸気に無段変速オートマチック(トルクコンバータ付)のCVT、ターボ仕様に7速マニュアルモードを備えたCVTを組み合わせる。駆動レイアウトにはFFと4WDを設定した。