DSオートモビルがインフォテインメント機能の「DS IRISシステム」におけるChatGPTサービスを本年3月より音声認識機能を導入している市場で展開。対象車種はDS IRISシステムを搭載するDS3、DS4、DS7、DS9の全モデル。日本語にも対応し、日本導入は本年4月中旬を予定
StellantisグループのDSオートモビルは2024年2月20日(現地時間)、自動車ブランドとして初となるChatGPT機能を標準装備し、本年3月から出荷するDS IRISシステムを装備したモデルにおいて、音声認識機能を導入している市場でサービスを展開すると発表した。
DSオートモビルはインフォテインメント機能の「DS IRISシステム」に対するChatGPTサービスの試験導入を、昨年10月よりフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスで開始。SoundHound社AIによるChatGPT APIを介して動作し、音声認識機能と組み合わせて車内で生成AIを楽しむことを可能としたChatGPTサービスの試験導入により、音声認識の利用が50%以上増加したことを受けて、いよいよChatGPTを標準装備することとなった。
対象車種はDS IRISシステムを搭載するDS3、DS4、DS7、DS9の全モデルで、本年3月から出荷するDS IRISシステムを装備するモデルにおいて、音声認識機能を導入している18カ国および13の言語、具体的にはドイツ(ドイツ語)、オーストリア(ドイツ語)、ベルギー(フランス語、オランダ語、ドイツ語)、デンマーク(デンマーク語)、スペイン(スペイン語)、フランス本土/グアドループ/マルティニーク/レユニオン(フランス語)、アイルランド(英語)、イタリア(イタリア語)、日本(日本語)、ルクセンブルク(フランス語、ドイツ語)、ノルウェー(ノルウェー語)、オランダ(オランダ語)、ポーランド(ポーランド語)、ポルトガル(ポルトガル語)、チェコ共和国(チェコ語)、イギリス(英語)、スウェーデン(スウェーデン語)、スイス(フランス語、ドイツ語、イタリア語)で、ChatGPTの機能がインストールされる。
ChatGPTの搭載によって、ユーザーはインタラクティブな旅のパートナーとなるDS IRISシステムと音声認識で対話し、さまざまな質問をできるようになる。さらに、道路から視線を逸らしたり、ステアリングホイールから手を離したりすることなく、移動中に楽しんだり、様々なことを学んだりすることができる。
実際のChatGPT機能は、Connect Plus Packageの一部として提供。このパッケージには、モデルに応じてコネクテッドナビゲーション、リモートコントロールおよびeリモートコントロール、コネクテッドアラーム、Send2Nav、さらにEV Trip Plannerまたはe-Routesも含まれる。また、DSオートモビルはこのパッケージをすべてのモデルに3年間、標準で装備する。
DSオートモビルのオリヴィエ・フランソワCEOは、「ChatGPTを自動車の世界に取り入れたパイオニアとして、私たちは柔軟かつ直感的で、没入あふれるアクセスが可能な生成AIを生み出し、あらゆる移動の機会をユニークな旅に変えていきます。DSオートモビルの使命は、ユーザーにユニークな体験を提供することです」とコメント。また、Stellantisのイヴ・ボンヌフォン最高ソフトウェア責任者は、「試験導入の成功とユーザーからの熱狂的な反響を受けて、私たちはChatGPT機能を標準装備する初めてのブランドになることを誇りに思います。DSすべてのモデルを皮切りに、間もなく他のStellantisブランドも続きます」と、拡大展開を予告している。
なお、ChatGPT機能を装備したDSモデルの日本導入は、本年4月中旬以降を予定している。