ベントレーのビスポーク部門のマリナーがベンテイガEWBのデュオトーン・プログラムを1年前倒しして製作したスペシャルモデルを発表。“キングフィッシャー”と称する鮮烈なブルーのボディ色にブラックのボンネットやルーフをあしらって存在感あふれる2トーンカラーを創出。マンダリンとインペリアルブルーのカラーで構成したインテリアも印象的
英国ベントレーは2024年2月22日(現地時間)、ロングホイールベースバージョンのラグジュアリーSUV「ベンテイガ・エクステンデッド・ホイールベース(Extended Wheelbase=EWB)」の特別なデュオトーンモデルを発表した。
ベントレーのビスポーク=注文製作を担う部門であるマリナー(Mulliner)が手がけた今回のスペシャルモデルは、エクステリアを2トーンカラーで仕立てるベンテイガEWBのデュオトーン・プログラムを1年前倒しして製作した逸品である。その背景を紹介していこう。米国カリフォルニア州アーバインに住むカップルは当初、4リットルV型8気筒DOHC直噴ツインスクロールターボエンジン(550ps)を搭載するベンテイガEWBアズールV8ファーストエディションを注文する目的でニューポートビーチに居を構えるベントレーのディーラーを訪れる。そこで多様なコンフィギュレーションの中からボディカラーやインテリア仕様を選択する予定だった。ここでマリナーのフィル・ディーン(Phill Dean)デザインマネジャーから1つの提起が出される。予定していたベンテイガEWBのデュオトーン・プログラムを、先んじて実行しようという発案だ。これに乗った顧客のカップルは、結果的にプログラムを1年前倒しする形で、デュオトーンカラーのベンテイガEWB“One of One”エディションを発注することとなった。
肝心のボディカラーは、カリフォルニア州の青い空を彷彿とさせる鮮やかなブルーの“キングフィッシャー”を基調に、ボンネットやピラー、ルーフをオニキスブラックで仕立てたデュオトーンで構成。また、フロントグリルやエアインテーク、ウィングベント、サイドコーチライン、リアディフューザーなどをグロスブラックで仕上げたブラックラインスペックも組み込む。さらに、足もとには基調色と同じキングフィッシャーで塗装した10スポーック22インチアロイホイールを装着。ほかにもツーリングスペックやプライバシーガラスを装備するとともに、顧客の要望でテールゲートのBENTLEYレタリングの省略などを実施した。
インテリアについては、マンダリンを基調色にキングフィッシャーおよびインペリアルブルーのアクセントを随所にあしらった瀟洒で印象的なレザー内装に仕立てたことがトピック。合わせて、インパネのフェイシアやリアセンターコンソール、ドアインナー、ピクニックテーブルには軽量かつサステイナブルな素材のオープンポア・コア・ウッドパネルを配する。また、マリナーキーボックスにはインペリアルブルーのレザーとマンダリン、インペリアルブルーのアルカンターラを組み合わせて採用。ブルーのカラーで彩ったシートのBENTLEYロゴ刺繍やフロアマットのパイピング、“One of One”のレタリングを刻んだトレッドプレートなども、特別感を際立たせるアイテムである。
なお、ベンテイガEWBのデュオトーン・プログラムは現在、ファクトリーオプションとして選択可能。また、マリナーでは顧客の要望に応じた“One of One”エディションの製作を、今後も精力的に行っていくという。