プジョーが旗艦ファストバックモデルの508をマイナーチェンジ。外装には極薄型LEDマトリクスヘッドライトおよび3本爪のシグネチャーランプや新造形のフロントグリル、水平基調で3本爪デザインのリアコンビネーションランプ、新デザインのアロイホイール“EPHERRA”などを、内装にはトグルタイプのシフトノブや10インチの大型タッチスクリーン、音声認識システム「PEUGEOT i-Connect® Advanced」などを新規に採用
Stellantisジャパンは2024年2月29日、プジョー・ブランドの旗艦ファストバックサルーンに位置する508のマイナーチェンジモデルを発表し、同日に発売した。グレードは508GTハイブリッドのみをラインアップし、車両価格は750万8000円に設定する。
今回の改良は、内外装デザインの刷新や機能装備のアップデートなどを図って、プジョーのフラッグシップサルーンとしての訴求力をいっそう高めたことが特徴である。
まずエクステリアでは、極薄型LEDマトリクスヘッドライト(アダプティブフロントライトシステム付)やライオンのかぎ爪を模した3本爪のシグネチャーランプ、バンパーに溶け込むようにアレンジした新造形のグリルを採用して、プジョーの新しい時代を予感させるフロントマスクを創出。一方でリアビューには、水平基調で3本爪デザインのリアコンビネーションランプ(シーケンシャルウインカー付)や視覚的なワイド感を強調する幅広のPEUGEOTバッジなどを配備して、より印象的な後ろ姿を実現する。足もとには、新デザインの18インチアロイホイール“EPHERRA(エフェラ)”と235/45ZR18タイヤを装着した。ボディサイズは従来比で20mm長く、それ以外は同寸の全長4770×全幅1860×全高1420mm/ホイールベース2800mmに設定。外装色はボディの伸びやかなラインが際立つオケナイトホワイトと深い青みが際立つエクリプスブルーの2色をラインアップしている。
インテリアについては、従来の使いやすさや質の良さはそのままに、随所にアップデートを施したことが訴求点である。シフトノブは指先での操作が可能なトグルタイプを採用。また、10インチの大型タッチスクリーンや高解像度のパークアシストカメラ、15Wに強化したワイヤレススマートフォンチャージャー、FOCALプレミアムHiFiシステなどを標準で装備する。さらに、新世代のコネクテッドナビゲーションシステム「PEUGEOT i-Connect Advanced」を導入。ナビゲーション、リアルタイム交通情報取得、eリモートコントロール(予約充電、予約空調)、ソフトウェアアップデートに対応するとともに、「OK、プジョー」と語りかけることで目的地設定やエアコンの操作などを簡単に実施可能とした。一方、シートには上質なナッパレザーを張り、フロントシートはドイツの脊椎健康推進協会(Aktion für Gesunder Rücken)の認証を受けている。
パワートレインは基本的に従来を踏襲し、“PureTech”1598cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(180ps/300Nm)+モーター(81kW/320Nm)という総出力225ps/360Nmの動力源に、総電力量12.4kWhのリチウムイオンバッテリー、トルクコンバーターに代わり湿式多板クラッチを配したe-EAT8(電子制御8速AT)で構成するプラグインハイブリッドシステムを搭載している。