中国のBYD Autoがミドルサイズe-SUVの「ATTO3」をマイナーチェンジ。新ボディカラーと内装カラーの追加やタッチスクリーンの大型化、機能装備のバージョンアップなどを実施
中国のBYD(比亜迪)グループの日本法人であるBYD Autoジャパンは2024年3月1日、ミドルサイズe-SUVの「ATTO3(アットスリー)」をマイナーチェンジして発売した。車両価格は従来より10万円アップの450万円に設定する。
今回の改良は、新ボディカラーと内装カラーの追加やタッチスクリーンの大型化、機能装備のバージョンアップなど、ハードウェアとソフトウェアの両面でアップデートを図ったことが特徴である。
まずハードウェアの面では、新ボディカラーとして東京オートサロン2024でも披露した「コスモスブラック」を追加したことがトピック。一方で内装色には、「ブラック/ダークブルー」を新規にラインアップする(コスモスブラックとボルダーグレーのボディカラーに設定)。また、ボディカラーに合わせてウィンドウトリムとDピラープレートをブラックに変更。さらに、テールゲートのロゴデザインを刷新し、合わせて車用サンシェードをより厚みのある形に改良した。
機能装備については、より快適で楽しく便利な移動体験を提供すべく、大型タッチスクリーンのサイズを従来の12.8インチから15.6インチに拡大。同時にソフトウェアの拡充を図り、BYD Storeを追加して「Amazon Music」「検索ブラウザー」「カラオケ」の3つのアプリ取得を可能とする。「検索ブラウザー」ではインターネット検索が行え、また「カラオケ」アプリでは車内でカラオケ音源を流せるだけでなく、別売りで販売予定のマイクを使用することでより本格的にカラオケが楽しめるようにアレンジした。ほかにも、デイライトOFF機能の追加や音声認識内容の追加、近接警報音の変更、ナビ案内音量の変更、盗難防止警報音の追加などを実施。さらに、Spotifyとアンビエントライトが連動する機能を設定し、エンターテインメント性をいっそう高めている。
パワートレインは基本的に従来を踏襲。基本骨格にはEV専用のプラットフォーム「e-Platform3.0」を採用し、最高出力150kW/5000~8000rpm、最大トルク310Nm/0~4433rpmを発生するモーターをフロントアクスルに配して前輪を駆動する。駆動用バッテリーには、バッテリー温度を一定に保つバッテリーマネジメントシステムなどを含む「8in1パワーシステムアッセンブリー」とヒートポンプシステムによってエネルギーの効率的な出力を可能とした、BYD独自開発で総電力量58.56kWhのリチウムイオン電池「ブレードバッテリー」を組み合わせ、航続距離はWLTCモードで470km、交流電力量消費率は同モードで139Wh/kmを実現している。