日産が軽キャブバン「NV100クリッパー」と軽キャブワゴン「NV100クリッパー リオ」をマイナーチェンジ。車名はシンプルに「クリッパー バン」「クリッパー リオ」へと刷新。合わせてCVT車の新設定およびCVT車への電子制御式4WDの採用のほか、クリッパー バンはターボエンジン搭載のGXターボの新規ラインアップや機能装備の拡充などを、クリッパー リオはLEDヘッドランプの全車標準装備化などを実施
日産自動車は2024年3月26日、軽キャブバン「NV100クリッパー」と軽キャブワゴン「NV100クリッパー リオ」の一部改良を行い、同時に車名を「クリッパー バン」「クリッパー リオ」に変更して、同日より発売した。
車種展開は以下の通り。
■クリッパー バン
DX・2WD:5MT133万3200円/CVT142万4500円
DX・4WD:5MT146万5200円/CVT157万8500円
DX・GLパッケージ・2WD:CVT158万5100円
DX・GLパッケージ・4WD:CVT173万9100円
GX・2WD:5MT153万1200円/CVT164万4500円
GX・4WD:5MT166万3200円/CVT179万8500円
GXターボ・2WD:CVT184万8000円
GXターボ・4WD:CVT200万2000円
■クリッパー リオ
E・2WD:CVT195万3600円
E・4WD:CVT210万7600円
G・2WD:CVT202万7300円
G・4WD:CVT218万1300円
スズキからOEM供給を受けて販売する日産自動車のクリッパー バン/クリッパー リオは、スズキのエブリイ/エブリイワゴンをベースとする日産ブランドの軽キャブバン/軽キャブワゴンだ。今回の改良は、クリッパー バンとクリッパー リオともに従来の4ATに代わってCVTのトランスミッションを導入したことが訴求点。5AGSもカタログから外れる。また、CVT車の4WDモデルには使用状況や路面状況に応じて2WD/4WD AUTO/4WD LOCKという3つのモードが選択可能なパートタイム式の電子制御式4WDを採用した。
クリッパー バンについては、R06A型658㏄直列3気筒DOHC12V・VVTインタークーラー付ターボエンジン(最高出力64ps/6000rpm、最大トルク9.7kg・m/3000rpm)+CVTのパワートレインを搭載するGXターボを新設定したことがトピック。また、オートエアコンやオートスライドドアなどを標準装備することで商用のみならず乗用ユースでも使いやすいモデルに仕立てる。さらに、DXを除く全グレードにLEDヘッドランプや電動格納式リモコンカラードドアミラー、運転席ヒーター付きシートなどを標準で組み込んで快適性を向上。そして、全グレードにインテリジェント エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)や踏み間違い衝突防止アシストをはじめとする先進安全技術を標準装備して高い安全性を確保した。ボディカラーとしては、新たにデニムブルー、クールカーキ、モスグレー、スノーパールホワイトをラインアップに加えている。
一方でクリッパー リオに関しては、全グレードにLEDヘッドランプや電動格納式リモコンカラードドアミラー(サイドアンダーミラー、ドアロック連動格納機能付)、本革巻ステアリングホイールなどを標準装備して、機能性および上質さを向上。また、ボディカラーにはデニムブルーとモスグレーを新たに設定している。
パワーユニットはクリッパー バンにR06A型658㏄直列3気筒DOHC12V・VVTエンジン(最高出力49ps/6200rpm、最大トルク6.1kg・m/4000rpm)と前述R06A型ターボエンジンを、クリッパー リオにR06A型658㏄直列3気筒DOHC12V・VVTインタークーラー付ターボエンジン(最高出力64ps/6000rpm、最大トルク9.7kg・m/3000rpm)を搭載し、駆動方式は2WD(後輪駆動)とパートタイム4WDを設定。経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーSワイド」、国土交通省による「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」にも該当している。
なお、クリッパー リオをベースとし、日産モータースポーツ&カスタマイズが製造するライフケアビークル(LV)の「チェアキャブ」もベース車と同様の改良を実施。車両価格は2WDが229万円、4WDが243万円に設定している。